*「真田太平記」外伝
池波正太郎の「忍者丹波大介」(新潮文庫)を読む。
豊臣秀吉の死後、諸国の大名の勢力は徳川家康と石田三成の二派に分かれた。
三成の家臣、島左近は側近の柴山半蔵と忍者の岩根小五郎を呼び、「家康の命を絶ってくれ」と命じた。が、柴山半蔵は下女の於志津を徳川方に暗殺計画の一報を知らせるため、走らせた。柴山は家康の家臣・本多正信の間者だった。
遣いの途中、於志津は棍棒が足にからみ転倒した。襲ったのは甲賀の忍者、丹波大介だった……。
目次
第一部
・白い密使
・耳塚屋敷
・伏見騒擾
・甲賀命令
・大谷屋敷
・襲撃
・豪雨
・回復
・決意
第二部
・上田城にて
・忍びの血
・追行
・戦雲
・夏草
・呼応
・戦局(一)
・岐阜・赤坂
・戦局(二)
・関ヶ原
・別離
・氷湖
「おれのは丹波の術だ。おれだけのものだ」。父の柏木甚十郎は生え抜きの甲賀忍びだが、生まれ育った武蔵国・丹波の愛着を持ち、己の信ずる道を生きる一匹狼の忍者・丹波大介を描いている。「真田太平記」(新潮文庫=1巻から12巻)でお馴染みの真田幸村、向井佐助、奥村弥五兵衛らが登場する。
2011年3月10日読了
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