2018年5月31日木曜日

山田洋次×橋爪功「家族はつらいよ2」

*カミさんが今春、免許を自主返納した。ペーパードライバー歴20年余だから、運転すれば人様に迷惑がかかるリスクがある。それでも年金受給前の年齢を考えれば、立派な?引き際か。
茅ヶ崎で90歳の女性が死亡事故を起こしたばかりだ。
100歳社会なんてとんでもない時代がそこまで来ている。高齢者ドライバーの問題とどう向き合うか、日本の喫緊の課題だ。    ×     × 

*「いいね 👍」ポチッとクリック。
ご協力お願いします m(_ _)m    
ブログ・ランキング参加中。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ

山田洋次監督の映画「家族はつらいよ2」2017年を観る。シリーズ第2作。
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 平松恵美子
音楽:久石讓
配給:松竹

出演
・橋爪功:平田周造
・吉行和子:平田富子(周造の妻)
・西村雅彦:平田幸之助(長男)
・夏川結衣:平田史枝(幸之助の妻)
・中村鷹之資:平田謙一(孫) ・丸山歩夢:平田信介(孫)
・中嶋朋子:金井成子(長女)
・林家正蔵:金井泰蔵(成子の夫)
・妻夫木聡:平田庄太(次男)
・蒼井優:間宮憲子(庄太の妻)
・風吹ジュン:かよ(小料理屋の女将)
・小林稔侍:丸田吟平(周造の旧友)
・有薗芳記:向井(周造の旧友)
・劇団ひとり:刑事
・笑福亭鶴瓶:火葬場作業員 
・徳永ゆうき : 鰻屋

周造と富子の離婚騒動から数年。平田家に持ち上がったのは免許返上問題。このところ周造の車に傷が目立つようになった。高齢者ドライバーの事故を心配して、幸之助は運転免許証を返上させようと家族を巻き込み画策するが、周造は意固地になり運転を続けていた。ある日、行きつけの小料理屋の女将かよを乗せてドライブ中、広島の高校時代の旧友丸田吟平に偶然出会う。その直後、事故を起こしてしまう……。

高齢者ドライバーの免許返上や無縁社会の問題を提起している。

終盤の火葬場のシーン。幸之助の西村雅彦が三角巾を付けときにぁ笑いをこらえるのに苦労した。クリニックで観ていたので、他人の目があるからね。

拙ブログ「家族はつらいよ」関連
「東京物語」1953年 小津安二郎監督 笠智衆 原節子 東山千栄子 杉村春子 山村聰 三宅邦子 blog2015/11/08
「東京家族」2012年 山田洋次監督 橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優 blog2014/02/02
「家族はつらいよ」2016年 山田洋次監督 橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優 blog2016/09/11

iTunes
2018年5月30日観映 #318  
映劇の芸

2018年5月24日木曜日

「鞍馬天狗」大佛次郎記念館

*横浜の港の見える丘公園にある「大佛次郎記念館」(中区山手町)に24日行って参りました。
・大仏次郎(おさらぎ・じろう=1897年-1973年)横浜生まれ。1924年「鞍馬天狗」の連作で大衆作家として認められた。「赤穂浪士」「帰郷」「パリ燃ゆ」」天皇の世紀」など。1964年文化勲章。

館内に映画ポスターが展示されていました。
「鞍馬天狗 角兵衛獅子」嵐寛寿郎・美空ひばり・山田五十鈴 三人が大書してありました。
ネットで調べたら、1951年(昭和26年)松竹作品でした。月形龍之介、川田晴久、三島雅夫、加藤嘉、進藤英太郎と懐かしい顔ぶれが出ています。大曽根辰夫監監督、八尋不二脚本。
原作はもちろん大仏次郎です。

*「いいね 👍」ポチッとクリック。
ご協力お願いします m(_ _)m    
ブログ・ランキング参加中。


大仏を「おさらぎ」とは読めなかったガキのころ。そればかりか、字も書けなかった小学の入学前に「鞍馬天狗」の映画を見たことがある。うろ覚えだが、白馬に乗った鞍馬天狗が杉作を助けに海岸を疾走する__天狗のおじさんはアラカンこと嵐寛寿郎だった。かすかにある記憶にある映画が、展示のポスターの映画かどうかわかりません。でも、なんか嬉しくなりました。

念のために言っておきますが、「鞍馬天狗」に関する展示は少ないですよ。
「横道逸之介」でした f^_^;) 


港の見える丘公園はバラがきれいでした。そろそろ終盤でしょうか。

2018年5月22日火曜日

追悼 星由里子さん「釣りバカ日誌18」

*16日に亡くなった星由里子さん(享年74歳)は、5、6番手の役どころです。三國連太郎のスーさんが身を寄せる岡山の寺の未亡人で、本作のマドンナ檀れいの母親を演じています。公開時は63歳ながら、美しさは檀れいと遜色なく、さすがと言わざるを得ません。
拙ブログ「釣りバカ日誌」関連
「釣りバカ日誌」1988年 栗山富夫監督 西田敏行 三國連太郎 石田えり 丹阿弥谷津子 谷啓 香川県高松市 blog2017/03/14 
「釣りバカ日誌2」1989年 栗山富夫監督 西田敏行 三國連太郎 原田美枝子 石田えり 愛知県渥美半島 blog2017/03/25     
「釣りバカ日誌6」1993年 栗山富夫監督 西田敏行 三國連太郎 久野綾希子 喜多嶋舞 岡山県内各地 blog2017/12/09     ×    × 

*ブログ・ランキング参加中。  
ご協力お願いします m(_ _)m    




西田敏行×三國連太郎主演の映画「釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束」2007年を観る。シリーズ第20作(レギュラーシリーズ第18作)
監督:朝原雄三
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:やまさき十三(作) 北見けんいち(画)
配給:松竹

出演
・西田敏行:浜崎伝助(ハマちゃん)
・三國連太郎:鈴木一之助(スーさん)
・浅田美代子:浜崎みち子
・奈良岡朋子:鈴木久江
ゲスト
・檀れい:木山珠恵(海蔵寺の一人娘=保育士)
・高嶋政伸:小田切昌平(写真館の2代目=珠恵の恋人)
・星由里子:木山温子(珠恵の母)
鈴木建設
・鶴田忍(堀田=社長) 加藤武(秋山=専務)小野武彦(原口=取締役)
・村野武範(川島=営業部長) 中村梅雀(草森=秘書課長) 谷啓(佐々木=営業本部次長)
・益岡徹(舟木=営業三課課長) 平山あや(鯛子=三課課員)
・笹野高史(前原=運転手) 
・増田英彦(関西支社員) 佐藤正宏(中国支社営業部長)
その他
・小沢昭一(渋谷剛三=岡山の大物) 梅垣義明(渋谷の秘書)
・中本賢(太田八郎=ハマちゃんの隣人)
・石田靖(昌平の幼馴染) 安田サーカス(作業員)
・桂小金治(檀家) 渋谷天外(檀家)

鈴木建設の社長を退任し会長となった鈴木一之助が、突然姿を消した。心配した奥さんから探してほしいと頼まれたハマちゃんは、数少ない手掛かりを頼りに岡山に向かう。無事スーさんとハマちゃんは再会を果たすが、二人は鈴木建設が計画している瀬戸内海の大型リゾート建設の騒動に巻き込めれてしまう……。

小沢昭一や桂小金治の懐かしい顔が拝める。お二人の最晩年の作品かもしれない。
ワハハ本舗の佐藤正宏と梅垣義明、安田サーカスが彩りを添える。

Amazonビデオ
2018年5月22日観映 #317
映劇の芸

2018年5月20日日曜日

是枝裕和監督「万引き家族」パルムドール

*是枝裕和監督の映画「万引き家族」が日本時間20日未明、2018年フランス・カンヌ国際映画祭の最高賞のパルムドールを受賞した。同賞は今村昌平監督の「うなぎ」1997年以来21年ぶりの快挙。めでたい。
出演 ・リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 樹木希林 

受賞は映画を観る基準にならない。おもしろいかどうか。愉しめるかどうか。映画は所詮娯楽だ。芸術性の高い作品でもつまらないのは御免だな。

拙ブログ「是枝裕和」関連 
「海街diary」2015年 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず blog2016/01/19
・「海よりもまだ深く」2016年 阿部寛 真木よう子 樹木希林 小林聡美 blog2016/06/11
「そして父になる」2013年 福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー blog2017/09/11
・「三度目の殺人」2017年 福山雅治 役所広司 広瀬すず 斉藤由貴 blog2017/09/17  

*ブログ・ランキング参加中。  
ご協力お願いします m(_ _)m    




「万引き家族」は観たい。是枝作品は見応えがある。考えさせれる。観るには覚悟を要る。おもしろいという点では、もっと凄いが腐るほど多いが、なぜか観てしまう。
小津安二郎や山田洋次もそうだが、家族を描くことが多い。家族愛という普遍的なテーマに知らず識らず惹かれているのかもしれない。監督の意気込みに圧される気がするのだ。

2018年5月18日金曜日

追悼 星由里子さん「ハワイの若大将」

*映画「若大将」シリーズのマドンナ役などで活躍した星由里子さんが16日、亡くなった。74歳だった。
星さんを偲び、加山雄三主演の映画「ハワイの若大将」1963年を観ました。シリーズ第4作。
カンニングがばれて京南大学を停学になった青大将はこの機にハワイ留学を果たす。が、放蕩はおさまらず遊び呆けてばかり。若大将が日本に連れ戻すべく夢の島に向かいます。
お決まりのスポーツ(本作はヨット)×ミュージック(歌唱)×ラブ(恋)__SML(衣類のサイズみたいですが)コラボのコメディであります。

若大将のお相手(中里澄子役)星由里子さんの清楚な美しさが輝いています。
まだまだ容色衰えず、映画やドラマに存在感を発揮できたのにと残念でなりません。

*ブログ・ランキング参加中。  
ご協力お願いします m(_ _)m    




監督:福田純
脚本:笠原良三 田波靖男
配給:東宝

出演
・加山雄三:田沼雄一(若大将)
・星由里子:中里澄子
・田中邦衛:石山新次郎(青大将)
・中真千子:田沼照子(雄一の妹)
・上原謙:上田
・飯田蝶子:田沼りき(雄一の祖母)
・有島一郎:田沼久太郎(雄一の父)
・中丸忠男:平岩(ヨット部先輩)
・平田昭彦:戸井田教授
・藤木悠:常吉(「田能久」板前)
・二瓶正也:江口敏(ヨット部マネージャー)
・三井弘次:石山新介(青大将の父)
・左卜全:古屋老人
・ハヌナ節子:ジェーン上田
・清水由紀:大川夏子(澄子の会社同僚)
・佐々木孝丸:矢内教授
・堺左千夫:赤塚(赤マムシ)

星由里子さんはデビュー当時、八重歯があって可愛かった。はを矯正して、可愛さから美しさに転身しました。女優としての将来性を考えて決断したんだろうね。

加山雄三が京南大学ヨット部キャプテンになります。歌唱シーンもふんだんにあり、シリーズ初の海外ロケのハワイでは波乗りを見せ、若大将の魅力を振りまいています。

上原謙との親子共演は観る側がチョッピリ照れる。

マネージャーの江口役は二瓶正也が演じています。シリーズではこの役は江原達怡ですが、水泳が苦手ということで辞退したそうです。

東京五輪の前年の1963年作品だけに今観るとハワイも東京もかなり野暮ったい(笑)

iTunes
2018年5月18日観映 #316
映劇の芸

2018年5月17日木曜日

渥美清×浅丘ルリ子「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」25作

*浅丘ルリ子はピカイチ助演者だ。石原裕次郎に小林旭。とりわけ寅さん映画の渥美清__主演スターをより魅了的に光らせる。昭和の邦画全盛時代の話だが、今もってキュートな存在感は健在だ。
リリー4部作「男はつらいよ」シリーズ
「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」11作 1973年 浅丘ルリ子 毒蝮三太夫 利根はるみ  blog2017/03/09
「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」15作 1975年 浅丘ルリ子 船越英二 岩崎加根子 久里千春 blog2018/05/10
・「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」25作 1980年 浅丘ルリ子 江藤潤 新垣すずこ 2018/05/17
「男はつらいよ 寅次郎紅の花」48作=最終作 1995年 浅丘ルリ子 吉岡秀隆 後藤久美子 夏木マリ blog2017/03/07

*ブログ・ランキング参加中。  
ご協力お願いします m(_ _)m    




渥美清主演の映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカの花」1980年を観る。シリーズ第25作。
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
原作:山田洋次 
音楽:山本直純
配給:松竹

出演
・渥美清:寅さん(車寅次郎)
・浅丘ルリ子:リリー
・倍賞千恵子:さくら
・江藤潤:国頭高志
・前田吟:諏訪博
・下條正巳:車竜造
・三崎千恵子:車つね
・太宰久雄:たこ社長
・笠智衆:御前様
・佐藤蛾次郎:源公
・中村はやと:満男
・新垣すずこ:山里かおり
・間好子(国頭フミ) 金城冨美江(国頭富子)

懐かしいリリーから葛飾柴又の寅さんの元へ手紙が届く。仕事先の沖縄で倒れ入院中で「寅さんに一目会いたい」という。寅さんは大嫌いな飛行機に乗って向かう。懸命の看病の甲斐もありリリーは回復し退院、二人は海辺の小さな家を借り暮らし始めた……。

Amazonビデオ
2018年5月16日観映 #315
映劇の芸

2018年5月10日木曜日

渥美清×浅丘ルリ子「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」15作

*「男はつらいよ」はいつ観てもおもしろい。人間は性善説だ。家族愛は永遠だ。かく肯定的に生きたいと思う。

拙ブログ「男はつらいよ」シリーズ
「男はつらいよ」1作 1969年 光本幸子 森川信 志村喬
「続・男はつらいよ」2作 1969年 佐藤オリエ 東野英治郎 津坂匡章(現 秋野太作)
「男はつらいよ 純情篇」6作 1971年 若尾文子 森繁久弥 宮本信子
「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」11作 1973年 浅丘ルリ子 毒蝮三太夫 利根はるみ  
・「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」15作 1975年 浅丘ルリ子 船越英二 岩崎加根子 久里千春
「男はつらいよ 寅次郎と殿様」19作 1977年 真野響子 嵐寛寿郎 三木のり平 
「男はつらいよ 寅次郎紅の花」48作=最終作 1995年 浅丘ルリ子 吉岡秀隆 後藤久美子 夏木マリ 

渥美清主演の映画「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」1975年を観る。シリーズ第15作。

説明を追加

*ブログ・ランキング参加中。  
ご協力お願いします m(_ _)m    



監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
原作:山田洋次
音楽:山本直純
配給:松竹


出演
・渥美清:寅さん
・浅丘ルリ子:リリー
・船越英二:兵頭謙次郎
・倍賞千恵子:さくら
・前田吟:諏訪博
・下條正巳:車竜造
・三崎千恵子:車つね
・太宰久雄:たこ社長
・笠智衆:御前様
・佐藤蛾次郎:源公
・岩崎加根子:信子
・久里千春:兵頭君子
・吉田義夫:奴隷商
・米倉斉加年:海賊1
・上條恒彦:海賊2

相変わらずのテキ屋稼業のフーテンの寅さん。東北の田舎町で家族を捨て蒸発した中年男の兵頭と出会う。心配した寅さんはさくらに兵頭の家族に連絡を取り、ふたり旅へ。そんな折、函館の屋台のラーメン屋で偶然にもリリーに再会した。リリーは離婚し旅回りの歌手に戻っていた。三人旅が始まった……。

寅さんとリリーの相性が抜群にいい。どのマドンナより寅さんは自分をさらけ出して接することができるのだよね。

さくらがリリーの結婚話を控えめに持ちかける。
「お兄ちゃんと結婚してくれない?」
「いいわよ」とリリー。
予想外の返事に嬉しくなったさくらが、商売から帰った寅さんに、
「お兄ちゃん、リリーさんが結婚してもいいって」
戸惑う寅さんは「リリー、冗談だろう?」
寂しそうにリリーは「冗談よ」と応える。
なんとも切ないシーンだな。

小津安二郎監督の「麦秋」の杉村春子とはらせつこのやりとりを彷彿とさせます。
「麦秋」1951年 小津安二郎監督 原節子 笠智衆 淡島千景 杉村春子 佐野周二 二本柳寛 blog2014/07/27 

Amazonビデオ
2018年5月7日観映 #314
映劇の芸