2014年1月30日木曜日

大倉崇裕「福家警部補の挨拶」

*ピーター・ホークと田村正和と檀れい__。

大倉崇裕の「福家警部補の挨拶」(創元推理文庫)を読む。
短編推理小説集「福家警部補シリーズ」第1作。
檀れい主演でフジテレビ系ドラマが放送中。

* 目次

最後の一冊  

オッカムの剃刀

愛情のシナリオ

月の雫




×     ×     ×  

・ピーター・ホーク
・田村正和
と大物が並ぶと
檀れいもちょいとつらい。

本を読みながら、
ドラマの主役を比べるのは邪道かも……。
でもね、そんな気がしましたよ。

あらかじめ犯人がわかっていて、
犯罪を解く推理パターン。
「倒叙」って言うそうです。

倒叙ミステリーといえば、
・刑事コロンボ
・古畑任三郎
が代表作。

よれよれのコートのコロンボのピーター・ホーク。
黒ずくめスーツの古畑の田村正和。
対して小柄な眼鏡をかけた刑事に見えない、
女刑事の福家警部補の檀れい。
3者3様だが、
福家の存在感はやや薄いな。

大倉崇裕(おおくら・たかひろ)さんはコロンボのファンとか。
「刑事コロンボ」へのオマージュといえる本だと思いました。

2014年1月28日読了 #2
読書の轍

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2014年1月28日火曜日

山田洋次監督「小さいおうち」

*倍賞千恵子「下町の太陽」が2作目そして今回が82作目__。
山田洋次監督の映画「小さいおうち」を観る。
直木賞を受賞した中島京子の同名小説の映画化。




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* 主なキャスト
平井時子:松たか子
布宮タキ:黒木華
                 倍賞千恵子
               (晩年期)
平井雅樹:片岡孝太郎
板倉正治:吉岡秀隆
荒井健史:妻夫木聡




  昭和11年、山形から出てきた布宮タキは東京郊外の赤い三角屋根の小さい家に女中として働くことになる。主人は玩具会社に勤める平井雅樹、その妻 時子と一人息子と穏やかに暮らしている。ある日、雅樹の部下 板倉正治という青年が現れ、戦況の悪化するなか時子の心が正治に傾いて行く。
  戦後60数年後、タキがノートに綴った自叙伝をタキの親戚の青年 荒井健史が読み、「小さいおうち」で起こった秘めた真実を知る。

献身的な女中を演じている、黒木華(はる)が存在感を放っています。周りはベテラン芸達者ばかりなのに、ね。

タキの見合いの相手に笹野高史、その付き添いに松金よね子が出てきた場面は、なかなかのくすぐりです ^_^)。

子だくさんの男やもめの笹野が、まだまだ子作りに励む意欲いっぱいでしたぞ。
見合い後さめざめと泣いていました、タキの黒木華が……。笑っちゃいました。

晩年期のタキを演じた倍賞千恵子は見事な老けっぷりです。
「下町の太陽」(1963年)を観た身には感慨がありますな。山田洋次監督第2作です。ちなみに「小さいおうち」は82作目だそうです。

名匠が丁寧に創った作品です。

追伸___  
昭和11年といえば、二・二六事件のあった年。青年将校21人が首相官邸、警視庁を襲撃し、高橋是清蔵相らを殺害したクーデター。

阿部定事件なんてのも同年の出来事です。

2014年1月28日観映 #3
映劇の芸

2014年1月21日火曜日

下村観山展:横浜美術館

*栴檀は双葉より芳し__10歳の絵に感嘆。    

  明治時代から昭和初期にかけて活躍した日本画家「下村観山展」を横浜・みなとみらいの横浜美術館で観る。観山の生誕140年記念であり岡倉天心の生誕150年・没後100年記念。
開催=2013年12月7日〜2014年2月11日。

* 展示構成    
第1章  狩野派の修行  
第2章  東京美術学校から
             初期日本美術院  
第3章  ヨーロッパ留学
                 と文展  
第4章  再興日本美術院  

*下村観山(しもむら かんざん)
1873(明治6)年ー1930(昭和5)年。日本画家。紀州徳川家に代々仕える能楽師の家に生まれる。幼いころから絵の才能を示し、日本初の美術学校(現 東京芸術大学)に学び、岡倉天心の薫陶を受ける。同期に横山大観、1年後輩に菱田春草。洋画の表現を取り入れ、独自の絵画をつくりあげた。

×     ×     ×  

早熟の画家なんですな、観山さんは。
10歳や12歳に描いた作品が展示されていますが、
とんでもなく上手い。

* 栴檀(せんだん)は双葉より芳し__  
香木の栴檀(白檀)は双葉のときから芳香を放つ、
   ⇨ 大成する人物は幼少期から優れた才能を発揮する たとえ。

東京美術学校同期の横山大観より5歳年下。
22歳の卒業時にそのまま助教授で迎えられたほどです。

《小倉山》1909(明治42)年
百人一首ってほとんど知らないが、
歌がモチーフした作品だそうです。

* 小倉山  峰のもみじ葉  心あらば
       今ひとたびの  みゆき待たなむ
(小倉山の紅葉に心があるなら、
     帝がもう一度訪れるまで散らずに待っていておくれ)

秋色に染まった林のなかで歌を練る
平安朝の貴族 藤原忠平。

こんな背景を説明されると、
絵がよく理解できましたぞ。
逆に言えば、説明されなきゃ、
わかれねえということですが…… f^_^;)。

2014年1月21日観覧 #1
美博の館

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2014年1月19日日曜日

「三匹のおっさん」北大路欣也

*胸の内・本音語る吹き出しに吹き出す ^_^)      

人気作家・有川浩の同名小説のドラマ化(テレビ東京)。
小説の感想もどきを
拙ブログで2013年9月22日に記しているので、
一読していただければ幸いです。




剣道の達人キヨ、
柔道の遣い手シゲ、
機械に強いノリの
還暦三人組が町内の悪をやっつける。

* 主なキャスト
キヨこと清田清一 : 北大路欣也
シゲこと立花重雄 : 泉谷しげる
ノリこと有村則夫 : 志賀廣太郎
キヨの孫・祐希 : 大野拓朗
ノリの娘・早苗 : 三根梓

胸の内を語る吹き出しに吹き出す。
演出の工夫なんでしょううな。
キヨの妻の芳江(中田喜子)と嫁の貴子(西田尚美)の、
嫁姑のやりとりは笑っちゅうな ^_^)。

2014年冬ドラマでは一番かも……。
(あくまで個人の意見です)

TBS系の「隠蔽捜査」も面白かった。
原作は今野敏「隠蔽捜査」(新潮文庫)。




* 主なキャスト
竜崎伸也:杉本哲太
伊丹俊太郎:古田新太  

拙ブログの読後感想は以下
隠蔽捜査   2010年2月17日
果断 隠蔽捜査2   2010年2月21日
疑心 隠蔽捜査3   2013年1月15日

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2014年1月18日土曜日

檀れい主演の倒叙ミステリー

* とうじょ【倒叙】  
 現在から過去へ、時間を逆にさかのぼって叙述すること。「―法で書く推理小説」
 _____デジタル大辞泉      

檀れいも壇蜜も好みだ ^_^)。
檀ふみだって昔は好きだった。  
ダン池田や団時朗や段田男はそれほどじゃない。
要するに男より妙齢な女がダン違いに好きにすぎない。  

* 主なキャスト    
福家警部補:檀れい       
石松警部:稲垣吾郎        
二岡鑑識係:柄本時生       

めんどくさい前フリをしたが、
檀れい主演ドラマということで興味を持った。
フジ系の「福家警部補の挨拶」。
「倒叙ミステリー」だそうだ。

早い話が「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」系統のドラマ。
犯人が最初からわかっていて、
その犯行の手口を解明する。

素っぴんに近い顔でメガネをかけた檀れいが警部補役で登場している。
第1話は反町隆史が犯人役でした。
コロンボや古畑サンには出来や面白さで及ばないが、
ま、これから期待しましょう。





原作は大倉崇裕(おおくら・たかひろ)の「福家シリーズ」。
・「福家警部補の挨拶」(創元推理文庫)
・「福家警部補の再訪」(創元推理文庫)

早速2冊を買って読み出しました。
以上__。
(素っ気ないシメで失礼しました ペコリ m*_*m)。

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2014年1月17日金曜日

映画「利久にたずねよ」余聞

*細川護煕さんと細川忠興そして利休七哲__。

市川海老蔵主演の映画「利久にたずねよ」(田中光敏監督)観ながら、
東京都知事選に名乗りを挙げた
細川護煕(もりひろ)さんを連想しました。

「利休七哲」の一人 細川忠興が映画に登場します。
利休には高弟が七人いたそうで、
知りたい人は自助努力で調べてくださいな。
あたしゃ知ったこっちゃねえ f^_^;)。

細川忠興役は袴田吉彦でした。
その妻がガラシャ。
ガラシャ役は黒谷友香。
そのガラシャの父親が明智光秀なんだよね。

細川護煕さんは忠興の子孫で、
肥後細川家18代当主。
戦国大名から連綿と続く、
とんでもなく由緒正しき家柄です。

どこの馬の骨だかわからない拙者とはえらい違いですな。

「ちょっと待った!」
ここで久びさ健忘症の友人「トリ頭』こと戸坂健作が乱入です。
__「利休七哲」とは、
蒲生氏郷
細川忠興(三斎)
古田重然(織部)
芝山宗綱(監物)
瀬田正忠(掃部)
高山長房(右近/南坊)
牧村利貞(兵部)
の7人だ、エヘン。
自助努力で調べてください、
とは失礼だろう。

『トリ頭』のこと、
きっとネットで調べたに違いない。
一夜明けたらケロリと忘れているだろうよ。
ま、そんなことはおくびにも出さず、
「さすが戸坂は博識だ」とヨイショしておきました ^_^)。

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2014年1月16日木曜日

「利久にたずねよ」海老蔵主演

*静謐で芯の強い妻を中谷美紀が好演__。  

  市川海老蔵主演の映画「利久にたずねよ」(田中光敏監督)を観る。直木賞を受賞した山本兼一の同名小説の映画化。天下人 豊臣秀吉の不興を買い切腹に追い込まれた茶聖 千利休の若き日の恋と茶道への美学を身を賭して貫く姿を描く。

 * 主なキャスト    
千利休:市川海老蔵    
宗恩:中谷美紀  
豊臣秀吉:大森南朋  
織田信長:伊勢谷友介  
武野紹鴎:市川團十郎  
高麗の女:クララ  
石田三成:福士誠治

×     ×     ×  

原作小説の山本兼一「利久にたずねよ」については、
2011年2月17日に拙ブログで記しているので、
一読していただければ幸いです。



團十郎さんと海老蔵の最後の共演作。
武野紹鴎(たけの・じょうおう)と千利休__
師弟関係を親子で演じたわけですな。
撮影時には團十郎の病状はかなり悪化していて、
海老蔵も覚悟していたのではないかと察します。
そういう目で観ると、
なかなか味わい深い。

利休の没年は調べたら69歳。
当時しては長生きの部類だよね。
メイクに工夫して海老蔵、
十代から古希まで演じておりました。

利休の後妻 宗恩役の中谷美紀がいい。
静謐で芯の強さを滲(にじ)ませていました。
三谷幸喜の「清須会議」では秀吉の妻おね役で
妖艶なダンスを見せていましたな ^_^)。
演技派です。

伊勢谷友介は信長がよく似合う。

最近映画をちょくちょく観るようになりました。
2014年は歩いて10分ほどの109シネマズMMに通うつもりです。

2014年1月16日観映 #2
映劇の芸

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2014年1月12日日曜日

淡路恵子さん 日本一の煙草女優

  女優の淡路恵子(あわじ・けいこ)さんが2014年1月11日亡くなった。80歳だった。
※ 以下敬称略    

×     ×     ×    

紫煙をくゆらせ、
美脚を組む。
太ももがチラリとのぞく。  

「社長シリーズ」などで魅せた淡路恵子の艶技。
煙草(タバコ)を持つ指先が様になったなぁ。
ガキのころオトナの女を感じました。

色っぽい ときにはすっぱ(蓮葉)
水商売の世界にしたたかに生きる__
フツーの主婦役はオファーがなかったかも。    
クラブのママ役なんてピッタッシだった。

そんなとき絶好のアイテムだった、煙草が。
日本映画でもっとも煙草が似合った女優だった、
浅学ながら言っちゃいますよ f^_^;)。

黒澤明監督の「野良犬」(1949年)で映画デビュー。
三船敏郎、志村喬と共演。
なんとなんと16歳。
レビューの踊り子役だった。
(観ていませんが、
どちらかといえば“お水”系ですな)

日本一煙草が様になった女優
淡路恵子 forever

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2014年1月11日土曜日

PC 駆け込み寺

*地球最後の日があっけない結末に____。  

アタフタ焦って
横浜みなとみらいのPC DEPOT に飛び込んだ。
ここは「PCクリニック」がある。
PC(パソコン)に困ったときに対応する。

なぜそんな焦ったかって?
愛用の ipad (第一世代)が充電できなくなりました。
昨日からなんだ。
困った、困った、この状況は。

最近はPCを使わず、
なんでも ipad で済ませている。
ネットはもちろん blog もメールも。
通院にも美術館やシネコンにも持参する。

おっと。
充電率はあっという間に30%を割った。
オイオイ どうしたらいいんだよ?

まさに地球最後の日に遇ったみたいに
パニックっちまった。

機械音痴でIT まるでダメ。
PC歴は15年超と長いのだけど、ね。
(ここで自慢してどうする!  バカ!)

そんなわけで ipad と充電機器を持ち、
朝一番 開店直後に飛び込んだ「PCクリニック」。
まず書類に書きこみ整理券を受け取ったら「4」。

結構困っている人って多いだよね、
「PC 駆け込み寺」には。
「同病者」にちょびっと安心 ^_^)。

診てもらったら、
なんのことはない。
アダプターの断線が原因だった。

コンセントにつないでも、
断線じゃ死ぬほど待っても充電できないわな。
ナットク。

専用アダプターを1970円で購入、
一件落着と相成りました f^_^;)。

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2014年1月9日木曜日

「永遠の0」岡田准一主演

*「軍師官兵衛」も期待 岡田准一の宮部久蔵役__。

   岡田准一主演の映画「永遠の0」を観る。妻子のために生き抜こうとする零戦搭乗員を描いた百田尚樹のベストセラー小説「永遠の0」の映画化。監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴。
原作の百田尚樹「永遠の0」=2014年1月5日記  




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* 主なキャスト
宮部久蔵:岡田准一
松乃:井上真央
健太郎:三浦春馬
慶子:吹石一恵
健一郎:夏八木勲

×     ×     ×    

ジャニーズの演技って(誰とは言いませんが f^_^;)、臭いというか芝居し過ぎの人が多い中、岡田准一は役者です。抑えた演技が好感持てました。
特攻に向かう前の眼光鋭い宮部久蔵__死神に取り憑かれたような表情が鬼気迫りましたな。NHK大河「軍師官兵衛」も期待できそうです。

ただのイケメン俳優とあなど(侮)っていた三浦春馬も、あたしゃ見方を変えました。将来性ある俳優です。

小説を巧みにはしょ(端折)っていました。
これって監督の山崎貴の腕でしょうか。

宮部久蔵を語る戦友に、橋爪功、山本學、田中泯、平幹二朗と揃え脇を固めました。血の繋がりのない祖父役 大石健一郎役の夏八木勲さんは遺作となりました。

2014年1月9日観映 #1
映劇の芸
109シネマズMM横浜

2014年1月7日火曜日

七草粥:平穏願い邪気払い

* 正月7日の朝は七草粥(ななくさがゆ)をいただきます。
草の匂いなのでしょうか。

熱々の粥をフーフーしながら、
口に運ぶと独特の匂いが鼻腔に広がります。

・せり
・なずな
・ごぎょう
・はこべら
・ほとけのざ
・すずな
・すずしろ  

春の七草__
ガキのころ覚えましたな。
すずな:蕪(かぶ)
すずしろ:大根

ベジタリアン食という感じで、
そう旨いものではありませんが、
季節の移ろいを感じます。

1年の平穏と邪気を払う風習で、
平安時代初期に中国から伝わったそうです。

秋の七草ってえのもあります。
・おみなえし
・おばな
・ききょう
・なでしこ
・ふじばかま
・くず
・はぎ

七草(ななくさ)ですぞ。
質草(しちぐさ)ではありません ^_^)。
くれぐれもお間違えないように。

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2014年1月5日日曜日

百田尚樹「永遠の0」

*終盤のたたみかける物語の展開に圧倒されました__。  

  百田尚樹の「永遠の0」(講談社文庫)を読む。 「探偵!ナイトスクープ」などを手がける放送作家 百田尚樹の小説デビュー作。

* 目次    
プロローグ
第一章  亡霊
第二章  臆病者
第三章  真珠湾
第四章  ラバウル
第五章  ガダルカナル
第六章  ヌード写真
第七章  狂気
第八章  桜花
第九章  カミカゼアタック
第十章  阿修羅
第十一章  最期
第十二章  流星
エピローグ

  司法試験に落ち続けニート生活の佐伯健太郎は、4歳年上の姉でフリーライターの慶子からアルバイトとして「祖父」のことを調べて欲しいと頼まれる。祖母 松乃は戦後再婚していて、「祖父」とは松乃の最初の夫で、母 清子の実の父親だった。6年前、松乃が亡くなったとき、おじいちゃん大石賢一郎から「祖父」の存在は聞かされていた。
  「祖父」は海軍航空兵の零戦乗りで、特攻として南西諸島沖で26歳で散華したいう。その名は宮部久蔵。
  2人はわずかな手がかりを頼りに、戦友たちを訪ね宮部のことを調べ始めた……。

×     ×     ×    

小学生の時分から映画好きだったが、
どうも戦争ものは嫌いだった。
特に太平洋戦争を扱ったのは。
アメリカに大敗した結果は知っているし、
軍隊社会の弱い者いじめ体質を描いた場面が多いのも観るのが苦痛だった。

だが、しかし。
この本は感動し涙しました。

読み進むうち宮部久蔵の姿が浮かび上がってくる。
最初の取材では「臆病者」と酷評され、
ショックを受ける健太郎と慶子の兄弟が、
「妻や子のため死にたくない」__
宮部の叫びに共感するようになってきます。

最後のたたみかける物語の展開に圧倒されました。

真の勇気とは、
そして生きるということとは、
改めて考えさせられました。
テキトー野郎のあたしがだよ f^_^;)。

一読をお勧めします。
岡田准一主演の映画も観たいなぁ。

2014年1月4日読了
読書の轍#1

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2014年1月2日木曜日

2014年*甲午

午年__おめでとうございます。  

午(うま)であって、
牛(うし)ではありませんよ ^_^)。  

角が出ている方が牛__  
そんな覚え方していたなぁ、ガキのころ。

午と馬。  
馬は、たてがみと足を示す象形文字。    
午は干支(えと)からきた字だそうです。  
牛も干支では丑ですよね。    

似て非なる午と牛。
だから、どうした?
いや、それだけのことで……f^_^;)。  

* 午(うま)__デジタル大辞典      
1 十二支の7番目。 2 方角の名。南。 3 昔の時刻の名。今の昼の12時ごろ、およびその後の2時間。または昼の12時前後の2時間。 4 1にあたる年や日。 5 陰暦5月の異称。

2014年は60年に一度の
甲午(きのえうま)だそうです。
それが、どうした?
いや、それだけのことで……f^_^;)。

新年早々相変わらず、
愚にもつかないことをだらだら…… と、
ま、こんな調子で、
本年も拙ブログをよろしくお願いします。

みなさまのご多幸を祈っています ペコリm*--*m)。

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