*推理よりコーヒーうんちくを愉しめる本
岡崎琢磨の「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」(宝島社)を読む。
京都の小路の一角にひっそりと店を営む珈琲店タレーラン。偶然に入ったこの店で、青年は理想の珈琲と魅惑的な女性バリスタと出遭った。彼女は日常の謎を解く推理力に長けていた。が、秘められた過去があった。
目次
プロローグ
第一章 事件は二度目の来店で
第二章 ビタースウィート・ブラック
第三章 乳白色にハートを秘める
第四章 盤上チェイス
第五章 past,present,f*****?
第六章 Animals in the closed room
第七章 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を
エピローグ
推理小説というよりは、コーヒーうんちく(蘊蓄、薀蓄)本と看ました。
まず、舞台となる店名タレーランは、18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの政治家だそうな。
__良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。
シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール(1754年ー1838年)
バリスタとは、イタリアの喫茶店バール(英語のbar)で働く人。エスプレッソやカプチーノを淹れて出す人。
世界三大コーヒーとは、
・ブルーマウンテン
・キリマンジャロ
・コナ(ハワイ)
で、登場人物もその名にちなんでいるのだよね(笑)。
ちなみにタレーランの飼い猫はシャルルという名前。
タレーランのファーストネームからの命名。
などなどコーヒーに関する知識が満載ですぞ。
スタバやドトールじゃなくて、
昔ながらの純喫茶、ドアに鐘が付いているような店で、
旨いコーヒーを飲みながら、読みたい本でした。
2013年9月5日読了
読書の轍#16
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