複雑に織りなす血縁関係
池波正太郎の歴史小説「真田太平記(二)秘密」(新潮文庫)を読む。
関東の北条、東海の徳川、越後の上杉と圧力を受ける真田昌幸は上田築城に心血を注ぐ。昌幸の息子、兄の源三郎信幸、弟の源二郎信繁(幸村)、従兄弟の樋口角兵衛をめぐる複雑な血筋と因縁が明らかになる。
幸村は向井佐平次に自らの出生の秘密を打ち明ける。主従の関係を深める。
目次:第2巻秘密
・上田築城
・角兵衛出奔
・襲う
・秘密
・戦雲
・湯けむり
・変転
× × ×
佐平次と親密となった女草の者お江が、別所の湯で幸村と出逢い……。
2010年9月3日読了
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