2008年12月20日土曜日

ちょいとmemorandum

国民栄誉賞

 2008年12月6日に死去した作曲家、遠藤実に国民栄誉賞が贈られることになった。「高校三年生」「北国の春」など5000曲におよぶ大衆歌謡を世に送り出した功績を讃えられての受賞。これで、作曲家では古賀政男、服部良一、吉田正に次ぎ4人目。
 国民栄誉賞は、「国民に広く敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績をあった方に対して、その栄誉を讃えることを目的とする」とし、1977年に創設された内閣総理大臣表彰で、遠藤実は16人目の表彰となる。
 過去の受賞者と総理大臣
王貞治1977年=福田赳夫
古賀政男1978年=福田赳夫
長谷川一夫1984年=中曽根康弘
植村直己1984年=中曽根康弘
山下泰裕1984年=中曽根康弘
衣笠祥雄1987年=中曽根康弘
美空ひばり1989年=宇野宗佑
千代の富士1989年=海部俊樹
藤山一郎1992年=宮沢喜一
長谷川町子1992年=宮沢喜一
服部良一1993年=宮沢喜一
渥美清1996年=橋本竜太郎
吉田正1998年=橋本竜太郎
黒澤明1998年=小渕恵三
高橋尚子2000年=森喜朗

 イチローは、2001年(大リーグ初の日本人首位打者)と2004年(シーズン最多安打記録)と2度にわたり受賞を打診されたが、「現役でまだ発展途上にあり、いただけるなら引退時にいただきたい」と固辞している。
 国民的な人気という点では、長嶋茂雄は「国民栄誉賞」に最適人と草野は思うが、これまで受賞のタイミングがなかったようだ。石原裕次郎は亡くなったとき、受賞してもよかったのはないか。また、比較論からいえば、高橋尚子が選ばれたのなら、谷亮子や北島康介はどうなのだろうか。
 とかく支持率低迷内閣の人気とりといわれる賞だが、基準があるようであいまいで、“そのときの機運”で決まるようである。
 
 だが、しかし‥‥。選らばれた歴代16人の偉業は、燦然と輝いている。

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