宮部みゆきの「誰か Somebody」(文春文庫)を読む。
「名もなき毒」へと続く杉村三郎シリーズ第1作。 TBS系ドラマ「名もなき毒」では小泉孝太郎が杉村を演じている。
今多コンツェルンの会長・今多嘉親(よしちか)の個人運転手の梶田信夫が自転車にはねられ死亡した。同コンツェルンの広報室で社内報編集者で嘉親の娘婿である杉村三郎は、嘉親の頼みで梶田の伝記を書きたいという梶田の二人の娘に協力することになった。伝記をきっかけにひき逃げ犯の逮捕につなげたい妹の梨子(りこ)に対して、姉の聡美は幼い時に誘拐されたことがあり、また父親には過去があり、半生を明るみに出すことに消極的だった………。
× × ×
「火車」を読んだのは、
記憶が不確かなので調べたら、
2011年12月12日読了とあった。
1年8ヶ月ぶりの宮部みゆきさん。
あの時同様に、物語の展開、人物の描写を丁寧に積み重ねる筆致は変わらない。
再び凄腕の書き手と痛感しました。
美空ひばりの「車屋さん」という曲が物語のモチーフになっています。
これも懐メロ好きは嬉しい。
♪ ちょいとお待ちよ 車屋さん
お前見込んでたのみがござんす この手紙
1958年(昭和33年)作詞・作曲は米山正夫。
物語の発端となる事故。
自転車にひかれ亡くなった梶田信夫は今多嘉親のお抱え運転手、
つまり「車屋さん」なんだよね。
ドラマで杉村三郎を演じる小泉孝太郎は適役です。
宮部みゆきさんの推しがあっただけのことはありますな。
妻の菜穂子役の国仲涼子もピッタシ。
2013年8月13日読了
読書の轍#14
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