江戸歌舞伎の宗家、12代市川団十郎さんが2013年2月3日亡くなった。66歳だった。
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なにやら知識を曝け出したい『トリ頭』こと戸坂健作に出くわした。「いいところで遭った。団十郎さんが亡くなって残念だな。昔から市川団十郎といえば江戸歌舞伎の頂点だ。初代は、なぁ……」
――以下『トリ頭』のひとくさり。初代の団十郎は元禄歌舞伎の代表する役者だ。
(万治3年=1660年―元禄17年=1704年)
荒事を初めて歌舞伎に取り入れたのだ。
徳川将軍は5代綱吉の時代。
そうだ、あの生類憐みの令や赤穂浪士の討ち入りも、初代は江戸市井で見聞きしたに違いないぜ。
上方歌舞伎では坂田藤十郎が和事を確立した役者だ。
近松門左衛門、井原西鶴、松尾芭蕉の文人も活躍したし、絵画では尾形光琳、浮世絵の菱川師宣。
この前読んだ冲方丁「天地明察」の安井算哲こと渋川春海、
あの貞亨暦の作成者も和算の関孝和もいた。
元禄は文化の開花した時代でもある。
元禄ったてえぐるぐる回る寿司屋じゃないぞ。
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草野は浅学だが、元禄時代ぐらいは知っている。
だが、しかし。
初代が団十郎を名乗ったのが1665年(延宝3年)だそうな。
以来338年の幾星霜。
代々継承されている伝統芸の重みを感じずにはいられない。
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