*「江~姫たちの戦国~」(第5回=本能寺の変)
よいか。
ワシの首、骨、髪の一本もこの世に残すな。
さらばじゃ――
信長(豊川悦司)は近習・森蘭丸(瀬戸康史)にこう告げると、闇の中に消えた。
天正10年(1582年)6月2日未明。領土を召し上げられ、秀吉の援軍を命じられて明智光秀(市村正親)は謀反を決起する。
「これより、京に向い信長を成敗いたす。敵は本能寺にあり!」。
明智勢1万3000兵が信長の宿、本能寺を襲う。天下取りを目前した信長が最期を迎えた本能寺の変である。
一夜明け。本能寺の焼け跡から信長の遺体を探す光秀の姿があった。懸命の探索にもかかわらず、御首(みしるし)はもちろん髪の一本さえ、その行方は杳として知れなかった。
× × ×
田渕久美子さんの原作・脚本では、信長の遺体が発見されなかったという通説を採用しています。
信長が蘭丸をいかに信用していたことか。最期に『遺言』をいい残したこと。さらに「光秀さまになぜつらくあたるのか」という蘭丸の問いに、信長は素直に武将として才能・将来性を認めているということを語っていました。
ただ、それは光秀に伝わらなかったのですな。領土を召し上げられた上、同僚の秀吉の指揮権下で援軍に回るのは、誇り高い光秀には耐えがたい屈辱だったのでしょうね。
市村正親の光秀は、豊川悦司の信長にしごかれる度に、右手をわなわな震えさせていました。怒りを冷静な左手で必死に抑えるのです。そしてついに堪忍袋が破れて謀反におよぶのです。
トヨエツも市村正親も熱演でした。
次回は『中国大返し』です。備中高松城を水攻めしていた秀吉(岸谷五朗)は本能寺の変の知らせを受け、毛利軍と講和し京に軍を返すのです。主君の仇討。信長の後継に名乗り出る秀吉が描かれるのではないでしょうか。
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