2010年4月5日月曜日

堂場瞬一「青の懺悔」

真崎薫シリーズ第2弾

 堂場瞬一の「青の懺悔」(PHP文庫)を読む。「蒼の悔恨」の後に出版された真崎薫シリーズの第2弾。

 神奈川県警を辞した真崎薫は、恋人で刑事、赤澤奈津の父・浩輔から譲り受けたビルに私立探偵事務所の看板を掲げた。そこに高校時代の野球部の仲間で、プロスポーツ選手の代理人を務める長坂秀郎が訪ねてきた。依頼は、やはり昔の仲間で、長坂が代理人となっている、メジャーリーグから日本球界に戻ってきた結城亮平に関することだった。結城に会った真崎は、「息子が誘拐された」と打ち明けられる。

×  ×  ×

 小説の舞台は横浜。中華街で世界飯店の店主で裏の世界に通じている楊貞姫(ヤン・ジェン・ジー)が前作に続き登場する。

 年増ながら妖艶で女傑の凄みを漂わせる楊サンがいいねぇ。ハードボイルド小説のスパイスだ。昔の日活アクション映画なら、さしずめ南田洋子か中原早苗って役どころかな。
2010年4月4日読了青の懺悔 (PHP文庫)

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