2009年12月10日木曜日

平山郁夫『文明の十字路』

再興第94回院展

 黄土色の砂漠をラクダに乗った隊商が黙々と往く――。横浜駅東口のそごう美術館(そごう横浜店6 F)で「再興第94回院展」(2009年11月128日~12月23日)を観る。なんといっても、12月2日に79歳で亡くなられた日本画家で文化勲章受章者、平山郁夫の作品が目当てだった。今秋に描きあげた『文明の十字路を往く―アナトリア高原 カッパドキア、トルコ』が展示されている。
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 再興院展は、1914年から続く日本美術院による日本画の公募展。日本美術院は岡倉天心が中心になって1898年(明治31年)創立した日本画の研究団体で、横山大観、下村観山、今村紫紅、速水御舟ら絵画史を彩った俊英を輩出している。
 本年度の院展受賞者
・内閣総理大臣賞 川瀬麿士『韻』
・文部大臣賞 今井珠泉『静日(イヌワシ)静夜(流氷』
・日本美術院賞(大観賞) 井手康人『不二一元』、岸野香『シンフォニー』
 本展では88点が展示されている。
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『文明の十字路を往く』―絵の前でしばし見惚れていた。平山最後の大作だろうか。そごう美術館は、いつもより人出が多く、平山郁夫の人気を物語っていた。
2009年12月10日観覧 そごう美術館

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