人口男女比
ぶらり散歩がてらに横浜美術館に入った。横浜・みなとみらいの当館は自宅から歩いて行ける貴重な文化施設で、7月の大暑の候に寄って以来である。
特別展は「源氏物語の1000年~憧れの王朝ロマン~」だ。
紫式部が書いたといわれる「源氏物語」は、平安時代中期に執筆されたとされるが、確かな執筆年は特定されていない。
紫式部日記には、寛弘5年(1008年)に源氏物語と思われる物語の冊子作りをしたと記述があるそうで、ここを起点にすると、今年が1000年目のアニバーサリーになるという。
ちょうど1000年に当たるかどうかは別として、世界に誇る日本文学の名作が、世に出て凡そ1000年が経過したことは間違いあるまい。
恥かしながら、草野球音は源氏物語を読んでいない。高校時代に古文の授業で、断片的にさわりを勉強したに留まる。よって、詳しい内容は書かない。
平日の午前中だというのに、結構な人出である。スムースに閲覧できないほどだ。見物人の属性は、高齢化社会を実感するほどに、60歳以上が大半。男女比は、約7割が女性というところ。元気なおばさんが実に多い。
総務省統計局の人口推計のデータを見てみよう。
2008年(平成20年)9月1日現在(概算値)の「年齢(5歳階級)、男女別人口推計」では、
0歳~4歳 男277・女264(単位=万人)
20歳~24歳 男365歳・女346
30歳~34歳 男458・女445
40歳~44歳 男423・女416
45歳~49歳 男390・女387
50歳~54歳 男391・女392
60歳~64歳 男436・女457
70歳~74歳 男322・女375
80歳~84歳 男156・女248
85歳以上 男94・女250
となっている。
出生時から4歳までの男女の人口比は、男性277万人に対して264万人と13万人少ない女性だが、40代までその差を3万人と縮め、50代に入り初めて逆転する。50歳~54歳では1万人上回り、60歳~64歳で21万人、70歳~74歳で53万人、80歳~84歳で92万人と年を追うごとに差を広げる。85歳以上となると、男性94万人に対して250万人と、実に146万人の大差となり、「勝負あった」となる。
高齢化ニッポン、女は男を凌駕する。
そういえば、平安朝の”おんとき”も、紫式部、清少納言らが健筆を揮った「女性の時代」であった。
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