「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」展を東京・六本木の東京国立新美術館で観る。開催=2012年10月3日~12月23日。
そこには華やかなバロック宮殿の空間があった。
ようこそ、わが宮殿へ――キャッチコピーに偽りなし。
「バロック・サロン」に入ると、見上げれば絢爛たる天井画、視線を落とせば贅を尽くした調度品。
ウィーン郊外ロッサウにあるリヒテンシュタイン侯爵家の「夏の離宮」を再現した展示コーナー。
宮殿招待客のプチ気分にしてくれましたぞ。
名門貴族の生活、かくありなん。
リヒテンシュタイン侯国は、オーストリアとスイスに囲まれた世界で6番目の小国。面積は小豆島程度の永世中立国。人口3万5000人。
同国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は代々美術品蒐集を家訓としており、本展では「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」などルーベンス作品10点をはじめ、ラファエロ、レブラントなどの優れたコレクション139点を展示している。
本展構成
・エントランス
・バロック・サロン
・リヒテンシュタイン侯爵家
・名画ギャラリー
ルネサンス
イタリア・バロック
ルーベンス
・クンストカンマー:美と技の部屋
・名画ギャラリー
17世紀フランドル
17世紀オランダ
18世紀―新古典主義の芽生え
ビーダーマイヤー
★クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像=ペーテル・パウル・ルーベンス1616年頃
無垢な澄んだ瞳。ふっくらの赤いほっぺ。
親が子に抱く愛おしさを感じます。
ルーベンスが愛娘クララ5歳を描いた作品。
作品はルーベンス工房の共同作業が多いが、これは正真正銘の彼自身の筆によるものだろう。
不幸にも作品から7年後にクララは亡くなったそうな。
愛娘を亡くした父ルーベンスの心、いかばかりか。
惹かれた作品
・「男の肖像」=ラファエロ・サンティ1502-04年頃・「マリア・デ・ダシスの肖像」=アンソニー・ヴァン・ダイク1629-30年頃
・「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像」=フリードリヒ・ファン・アメリング1836年
2012年11月1日観覧
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