スターの美学
これは伝聞である。
山城新伍の入院を知った里見浩太朗が人づてにお見舞いを打診した。山城から返事があった。
「先輩の顔は見たい。でも、おれの顔は見られたくない」
俳優の山城新伍(やましろ・しんご、本名・渡辺安治=わたなべ・やすじ)さんが2009年8月12日、東京都町田市の特別養護老人ホームで死去した。70歳だった。
1960年(昭和35年)テレビドラマ「白馬童子」で主役を演じ人気を博し、映画「仁義なき戦い」や、テレビバラエティ番組などの司会で活躍した。
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38歳で亡くなった映画全盛時代を支えた俳優、市川雷蔵は、入院後、病み衰えた顔を見られたくないといって、すべての面会を謝絶した。そればかりか、遺言により、顔に白布をかけたまま火葬場に運ばれたという。
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