*「青天を衝け」__推しは草薙剛の徳川慶喜ですぞ。
日本資本主義の父といわれる渋沢栄一の幕末から明治までを描くNHK大河ドラマが始まった。渋沢栄一役は吉沢亮が演じている。
第1話の冒頭。
馬を駆る慶喜一行を渋沢栄一と従兄弟の喜作(高良健吾)が懸命に追う。馬群が去ろうとしたとき、栄一が叫ぶ。
「すでに徳川のお命は尽きてございます」
ただらぬ言葉に馬を止める慶喜。
「そなた、今なんと申した」
「あなた様は賢明な水戸烈公の御子。もし、もし天下に事があったとき、あなた様がその大事なお役目を果たされたいとお思いならば、どうか、どうか、この渋沢栄一をお取り立てくださいませ!」
しげしげと栄一を見つめる慶喜。強い視線を返す栄一。
「言いたいことはそれだけか」
「否、まだ山ほどございます」
「この者たちを明日、屋敷へ呼べ。これ以上、馬の邪魔をされては困る」
慶喜の側近 平岡円四郎(堤真一)が「うまくいったな」と言いたげに栄一に目配せし、慶喜一行は再び馬を駆り去っていく。
二人の緊迫の出会い。ほんの3分ほどのシーンだが、ドラマのツカミとしては絶妙でした。これから観ようと思いましたから。
巧みな撒き餌、その後ドラマは栄一と慶喜の幼少期から始まりました。
主役をさて置き、なぜ慶喜に注目かといえば、ドラマ「僕の生きる道」「任侠ヘルパー」などを観て草彅剛の演技が単に好みということもあります。
つかこうへいをして「天才」と言わしめた役者ですからね、彼は。
気品と位の高さが漂っていました。「ブラタモリ」のナレーションを務めていますが、あの優しいトーンと別人のようで、台詞の声は威厳があリ重々しい。のちに徳川の時代に幕をおろす将軍らしさを醸し出していました(ちょい褒め過ぎ⁉️)
憑依(ひょうい)の草彅・慶喜を愉しみたい。
× ×
冒頭場面で円四郎(堤真一)が栄一(吉沢亮)に送った目配せが意味があるのだろうね。
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