*6日に86歳で亡くなった400勝投手金田正一氏のエピソード2__
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昭和48年=1973年シーズンオフのある日の夕方。
青葉台(東京目黒区)のカネやんにお宅を訪ねました。
番記者が監督宅をのぞくのにアポなどありません。
夕食前に軽く呑み出していたところでした。
キッチンでは奥さま(元宝塚の雅章子さん)が料理の真最中です。
「おぉ入れよ」と誘われるまま失礼を承知でお邪魔しました。
このころ(昭和48年=1973年)外ではもっぱらスコッチ「ホワイトホース」を愛飲していました。
食卓テーブルには日本酒が出ていました。
広島の銘酒「酔心」。
あて(肴)はなんとなんと「センマイ刺し」でした。
韓国料理、焼肉屋にあるメニューですね。
牛の第3胃袋。
初めて見ました。
黒いひだひだがありグロテスクです。
勧められ恐る恐る食べてみました。
歯応えがあり自然の甘みもあり、実に美味かったなぁ。
温燗の酔心もまろやかで旨い。
日本酒とセンマイ刺し。
和洋ならぬ『和韓折衷』。
この考えつかない組み合わせに
カネやんが在日である__
という出自をあらためて私は感じたのでした。
・金田正一=1933年愛知県中島郡で在日韓国人2世として生まれ、のちに日本人帰化
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