2018年1月27日土曜日

黒澤明×三船敏郎「赤ひげ」

*小石川養生所__といえば、医者は榊原伊織で竹脇無我だ。ドラマ「大岡越前」主役の忠相は加藤剛で、徳川吉宗は山口崇だったなぁ。
1722年(享保7年)江戸の町医者小川笙船(しょうせん)の建議によって、小石川薬園内に設立された無料医療施設。8代将軍の吉宗と大岡忠相が主導した享保の改革のひとつ。幕末まで140年間貧民対策として機能した。    ×    ×      

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黒澤明監督×三船敏郎主演の映画「赤ひげ」1965年を観る。
脚本:井出雅人・小国英雄・菊島隆三・黒澤明
原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」
配給:東宝 

出演
・三船敏郎:新出去定(赤ひげ)
・加山雄三:保本登
・山崎努:佐八(車大工)
・香川京子:狂女
・団令子:お杉(狂女の女中)
・内藤洋子:まさえ
・桑野みゆき(松竹):おなか(佐八の女房)
・二木てるみ:おとよ
・根岸明美:おくに(六助の娘) 藤原釜足(おくにの父・六助)
・頭師佳孝:長次  菅井きん(長次の母)
・志村喬:和泉屋徳兵衛(両替商) 
・杉村春子:きん(娼家「櫻屋」の女主人)
・笠智衆:登の父
・田中絹代:登の母
・柳永二郎:利兵衛(狂女の父)
・東野英治郎:五平次(むじな長屋大家) 三井弘次(平吉=酔っ払い)
・土屋嘉男: 森半大夫(養生所の医師)  江原達怡(津川玄三=療養所医師)
・藤山陽子:ちぐさ(まさえの姉=登のかつての許嫁)
・三津田健:天野源伯(まさえの父) 風見章子(まさえの母)
・西村晃(松平家の家老) 千葉信男(松平壱岐)
・左卜全(養生所の患者) 渡辺篤(同) 
・七尾怜子(養生所の賄い) 野村昭子(同)

長崎で最新のオランダ医学を学んだ保本登は、幕府のお目見え医になるつもりだったが、心ならずも小石川養生所の見習い医者になった。「赤ひげ」と陰で呼ばれる所長の新出去定に反発し、養生所で禁止されている酒を飲み破門されることを願っていた。
しかし、赤ひげの人格や医療技術の高さにに触れ、また彼を慕う貧乏人の姿を見て、次第に心動かされていく……。
黒澤明監督と三船敏郎主演の最後の映画。

公開時の1965年、高校3年生のころ観た。
エピソードがどれも濃い。
・生まれついての色情狂という性(さが)を持った女(香川京子)
・母親は若い男と駆け落ちし、その母親の男と3人の子を設けた娘おくに(根岸明美)
・仏のような男と慕われた佐八(山崎努)の悲しくも切ない過去
・母が死に娼家に売られ虐待され心を病む少女(二木てるみ)
53年経っても変わらない感動があった。名作なんだろうね。

狂女の香川京子が簪(かんざし)で加山雄三を刺そうするシーン。香川の目が怖い。
女郎屋の主人の狡猾さを演じている杉村春子が巧いと思ったね。巧いといえば、酔っ払い役は三井弘次だな。
志村喬、田中絹代、笠智衆、柳永二郎、西村晃、東野英治郎と名優がいかにも適材適所に配置されていると感心する。糖尿病とおぼしき殿様役の千葉信男も然り(笑)。

映画の時代設定は享保からおよそ100年後の文政年間だそうです。

TV録画
2018年1月25日観映 #298
映劇の芸

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