明治時代から昭和初期にかけて活躍した日本画家「下村観山展」を横浜・みなとみらいの横浜美術館で観る。観山の生誕140年記念であり岡倉天心の生誕150年・没後100年記念。
開催=2013年12月7日〜2014年2月11日。
* 展示構成
第1章 狩野派の修行
第2章 東京美術学校から
初期日本美術院
第3章 ヨーロッパ留学
と文展
第4章 再興日本美術院
*下村観山(しもむら かんざん)
1873(明治6)年ー1930(昭和5)年。日本画家。紀州徳川家に代々仕える能楽師の家に生まれる。幼いころから絵の才能を示し、日本初の美術学校(現 東京芸術大学)に学び、岡倉天心の薫陶を受ける。同期に横山大観、1年後輩に菱田春草。洋画の表現を取り入れ、独自の絵画をつくりあげた。
× × ×
早熟の画家なんですな、観山さんは。
10歳や12歳に描いた作品が展示されていますが、
とんでもなく上手い。
* 栴檀(せんだん)は双葉より芳し__
香木の栴檀(白檀)は双葉のときから芳香を放つ、
⇨ 大成する人物は幼少期から優れた才能を発揮する たとえ。
東京美術学校同期の横山大観より5歳年下。
22歳の卒業時にそのまま助教授で迎えられたほどです。
《小倉山》1909(明治42)年
百人一首ってほとんど知らないが、
歌がモチーフした作品だそうです。
* 小倉山 峰のもみじ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ
(小倉山の紅葉に心があるなら、
帝がもう一度訪れるまで散らずに待っていておくれ)
秋色に染まった林のなかで歌を練る
平安朝の貴族 藤原忠平。
こんな背景を説明されると、
絵がよく理解できましたぞ。
逆に言えば、説明されなきゃ、
わかれねえということですが…… f^_^;)。
2014年1月21日観覧 #1
美博の館
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