藤沢周平の「ささやく河―彫師伊之助捕物覚え」(新潮文庫)を読む。彫師伊之助シリーズ第3作。
元岡っ引で、版木彫りの職人の伊之助は、道に倒れた白髪の年寄りの面倒をみるはめとなった。その老人が殺された。傷口から匕首で刺されたものらしい。名は長六といい島帰りで、30両もの大金がふところにあった。物盗りの仕業ではなさそうだ。
金をわたしたのは伊豆屋彦三郎という小間物問屋の主人だった。
定町廻り同心石塚宗平の口説きにしぶしぶ捜査を手伝うことになった伊之助は、30両の出所である伊豆屋にあたりをつけた……。
目次
・闇の匕首 ・古いつながり
・彦三郎の笑い
・見ていた男
・霧の中
・ひとすじの光
・襲撃
・再び闇の匕首
・目撃者
・ひとの行方
・浮かんだ顔
・人間の闇
・殺意
・三人目の夜
これで藤沢周平さんのシリーズものは読破です。
遅読の身に達成感がわいてきますなぁ。
「彫師伊之助」シリーズ
・第1作:「消えた女」 2013/5/11記・第2作:「漆黒の霧の中で」 2013/5/26記
2013年6月9日読了
読書の轍#10
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