2008年11月23日日曜日

♪ブルーライトヨコハマ

馴染みの駅メロ

 横浜は「ブルーライトヨコハマ」、京急川崎は「上を向いて歩こう」で、三崎口は「岬めぐり」である。なるほどと感じ入り、懐かしい。

 京急電鉄の発表したところによると、京浜急行16駅で使用する駅メロディ(列車接近案内音)が決まり、羽田空港駅開業10周年記念日にあたる、2008年11月18日から羽田空港駅を皮切りに順次各駅で使用開始されることになった。利用客に親近感を持ってもらうことと、周辺地区のPR促進が目的で、この駅メロは一般公募して、選考したそうだ。

 駅と駅メロを列記すると、
品川 赤い電車
青物横丁 人生いろいろ
立会川 草競馬
平和島 いい湯だな
京浜蒲田 夢で逢えたら
羽田空港 赤い電車
京急川崎 上を向いて歩こう
横浜 ブルーライトヨコハマ
上大岡 夏色
金沢文庫 MY HOME TOWN
金沢八景 道
新逗子 LIFE
横須賀中央 横須賀ストーリー
堀ノ内 かもめが翔んだ日
浦賀 ゴジラのテーマ
京急久里浜 秋桜
三崎口 岬めぐり
となっている。
 乗降客に馴染みがあり、親しみのある曲。地域色を感じさせて、ご当地ソングや、出身歌手・作曲家・作詞家による楽曲がずらり並ぶが、京急発表の選考理由に、改めて「そうだったのか」と納得し、勉強になったものもある。

 「ブルーライトヨコハマ」は、横浜を象徴する歌謡曲なのだろう。大阪出身のいしだあゆみは、横浜で歌手として地位を確立した。今でこそ演技派女優であるが、紅白出場歴9回を誇る歌手時代があった。
 ♪街の灯りがとてもきれいね
  ヨコハマ ブルーライトヨコハマ
 1968年(昭和43年)に作詞・橋本淳、作曲・筒美京平で世に出て、翌年ヒットした。ミニスカートから脚線美をみせた、いしだあゆみは美しい。

 1968年といえば青江三奈(1945年―2000年)「伊勢佐木町ブルース」も売れた。作詞・川内康範、作曲・鈴木庸一である。当時、横浜の中心といえば、伊勢佐木町であり、元町で、象徴するショットは山下公園、氷川丸、マリンタワーであった。現在はテレビドラマなどで登場する横浜の象徴ショットは、みなとみらい、ランドマークタワー、インターコンチネンタルホテルの夜景が多い。

 京急川崎の駅メロ「上を向いて歩こう」は、坂本九(1941年―1985年)がご当地出身で選定となった。「上を向いて―」は、世界で最も知られる日本の歌といえるだろう。作詞・永六輔、作曲・中村八大、“689トリオ”の傑作は1961年(昭和36年)に世に出て、1963年に「スキヤキ」という曲名で全米ビルボード1位にランクされるなど、世界的に大ヒットした。デビュー当時のまだ十代の九ちゃんは、テレビに登場すると、盛んに「川崎のみなさん、お元気ですか」などと、川崎出身を自己PRしていたものだ。川崎出身の草野は、大いに仲間意識を刺激されたのだった。

 青物横丁の「人生いろいろ」(1987年=作詞・中山大三郎、作曲・浜口庫之助)は、島倉千代子が品川出身ということの選定らしい。
 出身地といえば、横須賀中央の「横須賀ストーリー」は山口百恵、京急蒲田の「夢で逢えたら」は鈴木雅之、桑野信義のラッツ&スター、堀ノ内の「かもめが翔んだ日」は渡辺真知子、上大岡の「夏色」はゆず、金沢文庫の「MY HOME TOWN」は小田和正、新逗子の「LIFE」はキマグレン、金沢文庫の「道」はEXILEのHIROなど地縁からの選定ということである。

 浦賀の「ゴジラのテーマ」はゴジラが上陸したことで、立会川の「草競馬」(スティーブン・フォスター作詞・作曲)は大井競馬場に近いことが決めて手なったらしい。

 三崎口の「岬めぐり」は、山本コータローとウィークエンドのヒット曲である。作詞は山上路夫、作曲は山本厚太郎の1975年(昭和50年)の作品。
 ♪岬めぐりのバスは走る
  窓に広がる 青い海よ
と、思わず口ずさむ、心地よい歌だよね。

 今度、京浜急行に乗ったら、駅メロに耳を傾けてみよう。

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