「雷神風神屏風」「雨明」「気」「きらめきの森」
横浜駅東口・そごう美術館で、斬新な画風で異彩を放つ日本画家の手塚雄二氏の作品を集めた展覧会「手塚雄二 一瞬と永遠のはざまで」(2010年10月23日~11月28日)を観る。「雷神風神屏風」などの大作40点に、小品と素描などを加えた約70点が展示されている。
*手塚雄二(てづか・ゆうじ)略歴
1953年(昭和28年)神奈川県生まれ。父親は友禅染の絵付け師。東京芸術大学に入学後、1979年に春の院展および再興院展で初出品、初当選を果たす。同大学院に進み平山郁夫(1930年―2009年)に師事。以後も出品・受賞を重ね、1992年に日本美術院同人に推挙される。同大学の日本画教授を務める。
展覧会は手塚作品の根底をなす美意識、
・「寂(じゃく)」
・「雅(みやび)」
・「塊(かたまり)」
・「謐(ひつ)」
・「燦(さん)」
の5つのテーマで構成されている。
三十三間堂の雷神風神像をスケッチして仕上げた「雷神風神」の屏風は、大迫力だった。彼のホームページをみると、1999年「雷雲雷神」2000年「風雲風神」と2年連続して院展に出品した作品。本展では、左に「風神」右に「雷神」を迎え合わせて展示している。雷神と風神の顔のクローズアップが奇抜で印象に残る。
虚空を睨むライオン2頭、夫婦だろうか、百獣の王のオーラを発している「気」、天空に細い三日月が冴える「夜奏」、それから「きらめきの森」「雨明」「こもれびの坂」などが目を引いた。
2010年10月28日観覧
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