2014年7月31日木曜日

小津安二郎「秋刀魚の味」

*マウンドにバッキーがいて打席には桑田武__  
古いブラウン管テレビに映し出される劇中シーンがあります。
1962(昭和37)年阪神(優勝)と大洋(2位)のつばぜり合い。
野球少年にはやけに懐かしい。


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小津安二郎監督の遺作となった映画「秋刀魚の味」を観る。
笠智衆 × 岩下志麻主演 / 1962年

出  演
・笠智衆:平山周吉
・岩下志麻:平山路子
・佐田啓二:平山幸一
・岡田茉莉子:平山秋子
・東野英治郎:周吉の恩師
・中村伸郎:周吉の旧友河合
・北竜二:周吉の旧友堀江
・加東大介 / 杉村春子 / 岸田今日子 / 高橋とよ

妻に先立たれた平山周吉は娘路子に身の回り世話をみてもらいながら暮らしている。路子は24歳、適齢期である。

初老の父と婚期を迎えた娘。
嫁ぐ娘と送る父親の心の機微を描く__
「晩春」「麦秋」「東京物語」と観て「秋刀魚の味」に辿り着くと、
小津作品の一貫したテーマの集大成という気がします。

この映画が公開された翌年1963年、
60歳の誕生日に亡くなっています。
誕生日と命日が一緒なんて坂本龍馬みたいだよね。

東野英治郎の演技はさすがで、
「麦秋」の杉村春子みたいに
劇中のアクセントになっていると思います。

その昔二番館で観た映画に
50余年経って再会しました。

2014年7月28日観映 #36
映劇の芸

2014年7月29日火曜日

北野武「菊次郎の夏」

*古川ロッパ / 柳家金語楼 / 森繁久彌 / タモリ etc    
浮き沈みの激しいお笑い界で大御所になるには?
多芸多彩でインテリだよね、みなさん。
世界のキタノも御多分に洩れない。
















北野武監督の映画「菊次郎の夏」を観る。
ビートたけし主演 / 1999年  

出  演
・ビートたけし:菊次郎
・関口雄介:正男
・岸本加世子:菊次郎の妻
・吉行和子:正男のおばあちゃん
・麿赤兒:変態おじさん
・細川ふみえ:車の女

浅草で祖母と暮らす小学校3年生の正男は、夏休みに写真でしか見たことのない母に豊橋まで会いに行くことを決意する。ひとり旅を心配した世話好きの主婦は定職もなくぶらぶらしている夫の菊次郎を同行させる。

怪優とは「変わった容姿や演技をする俳優」(wikipedia)__
誰が怪優かと問えば十人十色 個人差もあろうが、
麿赤兒(まろ・あかじ)は相当なもんだ。
変態おじさん役が可笑しい。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

そういえば、
つぶやきシロー / ヒロシ / エド・はるみ / ムーディ勝山 etc
テレビで見かけないけど、どうしてるのかなぁ。

2014年7月26日観映 #35
映劇の芸

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2014年7月27日日曜日

小津安二郎「麦秋」

*「お父さんはお前の幸せを思っているんだ」(晩春から)
笠智衆のモノマネを若い時分からよくしていた。
熊本なまりで独特のイントネーション__
欠点を逆手にとって実直さに変えた稀有の役者だな。


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小津安二郎監督の映画「麦秋」を観る。
原節子主演 / 1951年

出  演
・原節子:間宮紀子
・笠智衆:間宮康一
・淡島千景:田村アヤ
・杉村春子:矢部たみ
・佐野周二:佐竹宗太郎
・三宅邦子 / 笠井一郎 / 東山千栄子 / 二本柳寬

北鎌倉に住む間宮家は三世代7人の大家族。適齢期を過ぎた28歳の娘紀子の結婚が気がかりだ。当の紀子は大手会社の秘書で独身を謳歌しているようだ……。

ドラマが急展開する後半。
杉村春子(矢部たみ)の演技が見事だ。

「ねえ、怒らないでね。
謙吉(二本柳寬)にも内緒しておいてね。
虫のいい話なんだけど。
あんたのような方に謙吉のお嫁さんになっていただけたら、
どんなにいいだろう、なんて。
そんなこと思ったりして」

結果、紀子(原節子)からの色よい返事。
有頂天になって何度も確認するたみ。

登場人物の台詞(せりふ)が滑舌滑らか明瞭だ。
とりわけ原節子の日本語がきれいだな。
六十路の耳に心地よい。

「麦秋」とは麦の収穫時期。初夏のころ。

『小津安二郎のいた時代』という連載を
朝日新聞でやっている。
首都圏の日曜日限定かもしれないが、
小津安二郎を深く知ることができてお勧めです。

2014年7月25日観映 #34
映劇の芸

2014年7月26日土曜日

小津安二郎「晩春」

*黒澤さんはバイオリンやピアノ、小津さんは三味線__  
映画評論家の淀川長治は2大巨匠の作風をこう表している。
「躍動感に対し静的」「片やステーキ、片やお茶漬け」。
両極の味わいに邦画の豊穣を感じるのであります。


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原節子 × 笠智衆主演の「晩春」を観る。
小津安二郎監督 / 1949年

出  演
・笠智衆:曽宮周吉
・原節子:曽宮紀子
・月丘夢路:北川アヤ
・杉村春子:田口まさ

早くに妻を亡くし、大学教授の曽宮周吉は娘の紀子と平穏な二人暮らしだが、27歳の紀子が婚期を逃しつつあることを案じていた。

「晩春」は小津安二郎が原節子と初めて組んだ作品。
・麦秋(1951年)
・東京物語(1953年)
と原は紀子という劇中名で出演していて、
この小津3作品を「紀子三部作」と呼ぶ。

いずれも笠智衆と共演していて、
晩春では父娘、麦秋では兄妹、
東京物語では父と義娘となっている。

娘を嫁がせる父親の情感が静かに淡々と描かれ、
これぞ小津調という作品です。
なるほどテンポの早いダイナミックな黒澤明と好対照です。

宇佐美淳 / 三島雅夫 / 三宅邦子
古い映画を観る愉しみは懐かしい俳優に逢えることです。

2014年7月24日観映 #33
映劇の芸

2014年7月22日火曜日

薬師丸ひろ子×松田優作「探偵物語」

*きっかけは昨秋の三谷幸喜「清須会議」だった。
それまで40年近くはとんとご無沙汰だった。
面白さにハマりシネコンやiTunesで愉しんでいる。
映画日記みたいなブログになっている理由です。




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薬師丸ひろ子 × 松田優作主演の映画「探偵物語」を観る。
根岸吉太郎監督 / 原作:赤川次郎 / 1983年

出  演
・薬師丸ひろ子:新井直美
・松田優作:辻山秀一
・秋川リサ:直木幸子
・岸田今日子:長谷沼君江
・北詰友樹:永井裕
・坂上味和:進藤正子

1週間後に父の待つアメリカに旅立つことになっているセレブ女子大生の新井直美は憧れの先輩永井に誘われホテルに向かうが、伯父と名乗る男が部屋に入ってきて永井を追い出してしまう。男は辻山秀一という私立探偵で、直美のボディガードとして父の元秘書から依頼を受けていた。
直美と辻山はある殺人事件に巻き込まれる……。

×     ×    ×    

31年前の作品。
薬師丸ひろ子は19歳の絶頂アイドルだった。
大人の扉を開こうとする実年齢と同じ年頃の役を素直に演じていました。

松田優作は6年後の1989年に40歳の若さで亡くなるわけですが、
さすがに存在感が漂っています。
テレビドラマでヒットした「探偵物語」とは別ものです。

辻山の元妻で歌手役の秋川リサの肢体が眩(まぶ)しい。

2014年7月21日観映 #32
映劇の芸

2014年7月20日日曜日

沢尻エリカ「パッチギ!」

*1968(昭和43)年 大学紛争には無縁のノンポリ学生だった。
2時間待ちなんてザラの混雑するボーリング場によく通っていた。
糸魚川出身Y君の下宿先 野方の小汚い3畳間で、
フォークルの『イムジン河』を初めて聴いた。



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井筒和幸監督の映画「パッチギ!」を観る。
音楽:加藤和彦 / 2005年

出  演  
・塩谷瞬:松山康介
・高岡蒼佑:アンソン
・沢尻エリカ:キョンジャ
・真木よう子:ガンジャ
・オダギリジョー:坂崎
・波岡一喜:バンホー
・小出恵介:吉田

1968年の京都。府立東高校の松山康介は、国際親善を図ろうという担任教師の命令で争い事の絶えない朝鮮高校にサッカーの試合を申し込みに行く。朝高の音楽室でフルートを吹く美少女キョンジャに一目惚れする。彼女の兄は同校の番長アンソンだった。

×     ×    ×    

焼肉も石焼ビビンバも冷麺も好みだ。
昨秋ソウル明洞をぶらぶらした。
韓国の人はみなフレンドリーだった。

難しい理屈は抜きにしよう。
お隣さんとはフツーに会話できる関係でありたい。

オモロイおっさんの井筒和幸さんも
そんな気持ちで製作したのではないだろうか。
日本人が在日コリアンに国情を越えて恋する青春映画。
政治的意図なんてないと思うけど、なぁ。

大学紛争 / ボーリング / フォーククレセダーズ / GSのオックス
あの時代を投影する描写が懐かしい。

アンソンの高岡蒼佑(2013年に奏輔と改名)/
毛沢東かぶれの先生 光石研 /
アンソンとキョンジャのオムニのキムラ緑子も好演です。
ボーリング場の支配人ぼんちおさむが可笑しかったなぁ。

でもなんと言っても沢尻エリカです。
可憐な花のようでした。

iTunes
2014年7月18日観映 #31  
映劇の芸

2014年7月19日土曜日

村岡恵理「アンのゆりかご」

*「緑の切妻屋根のアン」が『赤毛のアン』に__。

村岡恵理の「アンのゆりかごー村岡花子の生涯」(新潮文庫)を読む。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014年前期)原案。
孫娘村岡恵理による『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子の評伝。





目  次
・プロローグ  戦火の中で『赤毛のアン』を訳す
・第1章  ミッション・スクールの寄宿舎へ
・第2章  英米文学との出会い
・第3章  「腹心の友」の導き
・第4章  大人も子供も楽しめる本を
・第5章  魂の住家
・第6章  悲しみを越えて
・第7章  婦人参政権を求めて
・第8章  戦時に立てた友情の証
・第9章  『赤毛のアン』ついに刊行
・第10章  愛おしい人々、そして本
・エピローグ  『赤毛のアン』記念館に、祖母の書斎は残る  

L・M・モンゴメリーの『赤毛のアン』といえば日本でお馴染みだが、
本国カナダではそれほど有名じゃない__と聞いたことがある。
カナダに行ったこともないし、カナダ人の知り合いもいないし……
本当のところはわからない。
知らない理由が希薄だぞ!  スンマセン f^_^;)。

日本人に初めて紹介したのは村岡花子__
これは間違いない事実である。

原題《Anne of Green Gables》アン・オブ・グリン・ゲイブルス
直訳すると「緑の切妻屋根のアン」となる。
村岡花子は「窓辺に倚る少女」という題を考えていた。
『赤毛のアン』というタイトルは三笠書房の編集者 小池喜孝の案だった。
花子は猛反対したが、
「お母様、ダンゼン『赤毛のアン』にしなさいよ」と
娘のみどりの強い推しで落着したそうだ。

「緑の切妻屋根のアン」でも「窓辺に倚る少女」でも、
児童書の定番というべきベストセラーにはならなかったのではないか。
『赤毛のアン』って思いつきそうでなかなか浮かばない、
いいタイトルだと思う。

村岡花子を知ることができる本でした。

2014年7月17日読了 #9  
読書の轍

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2014年7月17日木曜日

「パッチギ! LOVE&PEACE」

*チョゴリの制服を着た同級生の娘に街でバッタリ会った。
50余年前 高校生になったばかりのころだ。
それまで日本人だとばかり思っていた。
深くて暗い民族の溝を感じたなぁ。
















井筒和幸監督の映画「パッチギ! LOVE&PEACE」を観る。
2007年 / 「パッチギ!」の続編(2005年公開)

出  演
・井坂俊哉:アンソン
・中村ゆり:キョンジャ
・藤井隆:佐藤
・西島秀俊:野村

1974年、在日コリアンのアンソンは難病にかかった息子の治療のため、京都から東京に引っ越してきた。ある日、国士舘大学の応援団と朝鮮高校生の喧嘩に巻き込まれるが、気のいい国鉄職員の佐藤に助けられる。
それがきっかけでアンソンの家族と親しくなった佐藤は、アンソンの妹キョンジャにほのかな恋心を抱く。

「パッチギ!」の評判はよかった。
キネマ旬報ベストテン1位にブルーリボン作品賞に輝いた。
キャスト一新で製作されたこの作品はそれほでなかったようだ。

ブレーク前の西島秀俊が身勝手な日本人を演じています。
東北出身で純朴な青年佐藤の藤井隆は役得だな。

・アリラン
・イムジン河
・あの素晴らしい愛をもう一度
が効果的に流れていました。
逆コースとなるが「パッチギ!」が観たくなった。

2014年7月16日観映 #30
映劇の芸

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2014年7月15日火曜日

加東大介「南の島に雪が降る」

*喧嘩も暴力も嫌い。戦争はもっと嫌いだ。
よって戦争やバイオレンスものは苦手だ。
だが、これは戦闘シーンのない
戦争映画の名作と記憶したい。


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加東大介の南方での戦争体験を元にした原作の
映画化で主演も務めた「南の島に雪が降る」を観る。
久松静児監督 / 1961年

出  演
・加東大介:加東軍曹
・伴淳三郎:鳶山一等兵
・有島一郎:篠崎曹長
・三木のり平 / 西村晃 / 渥美清
・志村喬 / 三橋達也
・森繁久彌 / 小林桂樹 / フランキー堺

役者がこれだけ揃えば、
面白くなるに決まっている。

太平洋戦争末期。西部ニューギニア マノカリの日本軍は連合軍の包囲網に補給路を断たれ、飢えとマラリアに苦しみ、兵隊の士気も鈍っていた。上官から依頼を受けた俳優の加東軍曹は小隊から芸達者を集め、戦地兵隊の慰労のため演芸分隊を立ち上げた。ダンサー、漫才師、手品師、東北の大根役者の面々は公演に向け準備を始めた。

長谷川伸「瞼の母」の最後の場面__
せっかく会えた母親のもとを去る番場の忠太郎を、親娘が探す。
あたり一面、雪が降る冬景色。

落下傘の布を切り雪に見たて舞台に降らせます。
赤道に近い南方に雪など降るはずがありませんが、
兵隊は’望郷の念にかられ泣く。
その雪を観ながら栄養失調の兵隊が息を引き取ります。
なんとも感動的でした。
でも、お涙頂戴ではありません。

戦闘場面で不戦を訴えるより強く心に響きます。

2014年7月14日観映 #29
映劇の芸

2014年7月12日土曜日

アンジーの「マレフィセント」

*「丹下左膳餘話 百萬両の壺」(1935年)の翌日に「マレフィセント」
大河内伝次郎からアンジェリーナ・ジョリーへ。
79年間の時空を超えた映画の旅を愉しみました。
我ながらストライク・ゾーンが広いなぁ。














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アンジー主演の映画「マレフィセント」を観る。
ロバート・ストロンバーグ監督 / 2014

出  演    
・アンジェリーナ・ジョリー:マレフィセント
・エル・ファニング:オーロラ姫
・シャールト・コプリー:ステファン王

ディズニー・アニメの「眠れる森の美女」で
オーロラ姫に永遠の眠りにつかせる呪いを
邪悪な妖精マレフィセントはなぜかけたのか。
その秘密がと彼女の知らざる過去が明らかになる。

アンジーはあくまで妖しく、
エル・ファニングは美しい。

@109シネマズMM横浜
2014年7月10日観映 #28
映劇の芸

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2014年7月10日木曜日

山中貞雄「丹下左膳餘話 百萬両の壺」

*「姓は丹下、名は左膳」の大河内伝次郎__    
桜井長一郎や林家木久蔵(現木久扇)の声帯模写で笑ったくちだが、
ガキのころにはすでに老け役で颯爽たる丹下左膳は初めてだった。
さすがレジェンド 風格が漂う。



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山中貞雄監督の映画「丹下左膳餘話 百萬両の壺」を観る。
原作:林不忘 / 1935年

出  演
・大河内伝次郎:丹下左膳
・喜代三:お藤
・沢村国太郎:柳生源三郎

柳生家の次男源三郎が婿入りに持たされた薄汚い壺。だがそれこそ百万両の在処(ありか)が示されている秘宝こけ猿の壺だった。ひょんなことから隻眼隻腕の浪人丹下左膳は、壺をめぐる騒動に巻き込まれる……。

×     ×     ×  

大河内伝次郎は戦前から
阪東妻三郎(バンツマ)/ 嵐寛寿郎(アラカン)/
片岡千恵蔵 / 市川右太衛門 / 長谷川一夫
と並び時代劇六大スターだった。

丹下左膳といえば大河内伝次郎の生涯の当たり役で
1935(昭和10)年 37歳時の作品です。
人情喜劇を生き生き演じています。

沢村国太郎は長門裕之と津川雅彦兄弟の父で、
妹に沢村貞子、弟に加東大介がいる。

山中貞雄は28歳で日中戦争で病死したそうで、
現存する作品は3本だけ。
夭折の天才監督と言われています。

テンポの語り口で随所に笑いを散りばめ、
79年前に製作した映画とはとても思えませんでした。

2014年7月9日観映 #27
映劇の芸

2014年7月8日火曜日

成瀬巳喜男×高峰秀子「浮雲」

1 東京物語 / 2 七人の侍 / 3 浮雲 /
4 幕末太陽伝 / 5 仁義なき戦い / 6 二十四の瞳 /
7 羅生門、丹下左膳餘話 百万両の壺、太陽を盗んだ男 /
10 野良犬、台風クラブ















上記は日本映画オールタイムベスト10 / キネマ旬報2009年発表

高峰秀子主演 / 成瀬巳喜男監督の映画「浮雲」を観る。
原作 : 林芙美子 / 1955年  

出  演
・高峰秀子:幸田ゆき子
・森雅之:富岡兼吾
・岡田茉莉子:おせい
・山形勲:伊庭杉夫
・加東大介:向井清吉

戦時中1943年、仏印(ベトナム)に農林省のタイピストとして渡ったゆき子は、同省技師の富岡と出逢い、彼に妻がいることを承知で愛し合うようになる。やがて終戦。妻と別れて日本で待っていると告げ、富岡は先に引き揚げて行く。約束を信じたゆき子は帰国後真っ先に富岡を訪ねると、彼は妻と別れていなかった……。

×    ×    ×  

高峰秀子の代表作です。
女たらしで優柔な《だめんず》に最後までついていく
女の性(さが)を演じている。
日本映画史上でも最高の女優と言っても過言ではないでしょう。
エラそうで上から目線でした ペコリm*-*m)。

「浮雲」と「二十四の瞳」と、
上記の名作ベスト10に主演作が2本も入っている。
・カルメン故郷に帰る
・無法松の一生
・喜びも悲しみも幾歳月
と枚挙(まいきょ)に遑(いとま)がない。
「銀座カンカン娘」のヒット曲もあるし、
達者な文章でエッセイストでもありました。

キネマ旬報の秀作の選択については異論のある方もいるだろうが、
映画なんて所詮(しょせん)嗜好の問題だから、
順位をつけるのはなじまないよね。

米兵役でロイ・ジェームスが出ていました ^_^)。

2014年7月7日観映 #26
映劇の芸  

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2014年7月6日日曜日

小江戸川越 喜多院 五百羅漢

*二代目鴈治郎や左卜全に似た石仏がいた__。

江戸の風情を残す川越をぶらぶら観るバスツアーに参加しました。
めざすは1点絞り喜多院
徳川家光誕生の間を観たい。
歴史好きですから。





家光は川越生まれではありません 念のため。
そんなこたぁ知っている?
そりゃ失礼しました f^_^;)。

寛永15年(1638)の川越大火で全焼した喜多院を、
徳川3代将軍家光はときを経ず再建を命じました。
そのとき江戸城から移築したのが客殿と書院だそうです。
客殿は「家光誕生の間」
書院は「春日局化粧の間」です。

家光は秀忠と江の嫡男ですが、
育ての親は春日局です。
将軍の継承にあたっては江と春日局とは確執がありました。
弟の忠長を推す江と家光の春日局。
これはよくドラマ化されていますよね。
大河ドラマ「江」(2011年)では,
主役の江を上野樹里が演じていましたが、
富田靖子役の春日局の形相が怖かったこと ^_^)。

正直言ってどうってことはない。
古めかしい部屋なんです。
ここで家光がオギャーと言って産まれ
臍(へそ)の緒を切った場所という前提で見るから
それなりの感慨があるのだよね。

それを言っちゃおしまいよ。
悪いね悪いね ワリーネ・デートリッヒ__
小松政夫のギャグでしたっけ f^_^;)。

喜多院に隣接して五百羅漢が在ります。
こちらは1782年から1825年の約50年間に
建立された538体の石仏です。
笑ったり泣いたり怒ったり表情はそれぞれで面白い。
なんでも頭を撫でると一つだけ暖かい像があり、
それは親の顔に似ているという言い伝えがあります。
二代目中村鴈治郎や左卜全に似た石仏にニヤリとしました。

自宅の至近にクラブツーリズム横浜ロビーがあります。
バス発着がここからなので足に不安を抱える身にも楽チンでした。
昼食は各自負担ですがサクランボ食べ放題が付いて
料金5,500円の格安バスツアーでした。

2014年7月5日見物 #5
美博の館

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