2012年4月28日土曜日

港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

*アンタ あの娘の何なのさ!
♪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
――思わず口遊む。

「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー」展(神奈川県立歴史博物館)の続き――。
横浜・横須賀といえば、やはり「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」だろう。
楽曲のほとんどが台詞(せりふ)で語られる異色で斬新な作品だった。
作詞・阿木燿子。
作曲・宇崎竜童。
歌唱はダウン・タウン・ブギブギ・バンド。



惚れた女・ヨーコを探すため、男はヨコハマ・ヨコスカの夜の街を尋ね歩く。
女と接点のあった人物の証言から、生活ぶりが浮かび上がる。
そして女に迫って行く。

半年前、髪が長いヨーコは、
ホステス仲間のマリの常連客を盗ったとかで、騒ぎを起こしハマを後にする。

ヨコスカの酒場に。
3か月前、ジルバが上手いヨーコは、
捨てられた仔猫を拾った晩にトンズラした。

外人相手の酒場では1か月で、
前借り残しおサラバ。

 たった今、客に身体を触られたって、頭にきたヨーコは店を飛び出して行った。

1975年(昭和50年)のリリースした昭和歌謡史に残る作品ではなかろうか。

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2012年4月26日木曜日

ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー展

*進駐軍/GI/カストリ/パンパン/オンリー

横浜・馬車道の神奈川県立歴史博物館で「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー 二つの港町の戦後文化」(2012年4月21日~6月17日)を観る。

太平洋戦争末期に空襲により焦土と化した横浜市街や軍港の横須賀は、敗戦後、アメリカ進駐軍の街となった。彼らがもたらした衣服、食物、音楽、映画――文化を受け入れながら復興の道を歩んだヨコハマ・ヨコスカの二つの港町の昭和20年代、戦後復興を振り返る特別展。資料130点が展示されている。

♪ こんな女に誰がした……
 巷に流れる「星の流れに」のメロディ。
 そんなイメージを終戦直後の横浜や横須賀という街には抱く。
 作詞・清水みのる。作曲・利根一郎。菊池章子が歌い大ヒットした歌謡曲。

川崎の実家近く白塗りの家があった。瀟洒な平屋建て。白いペンキで塗られた柵で囲まれ、その中の庭には芝生が植えられていた。明らかに周囲の日本家屋とは違う雰囲気だった。
 進駐軍の軍用ジープがしばしば横付けされていた。
 「オンリーさんが住んでいるんだよ」
 お袋や近所のおばさんが噂話をするのを聞いたのは、まだ小学校にあがる前のことだった。

#オンリー
 特定の相手(上級将校)のみ愛人関係にあった女性。オンリーさん。

#パンパン・ガール
在日米軍将兵を相手にした私娼(街娼)。パンパン、パン助、洋パン。

#カストリ
 終戦直後の粗悪な密造焼酎。酒粕を原料に蒸留して製造する「粕とり焼酎」が語源。

#GI(ジーアイ)
 官給品(govormment issue)からきた言葉。下士官以下の兵隊さん。

本展構成
・序章:焼け跡のなかから
・第1章:ヨコハマ・ストーリー
・第2章:ヨコスカ・ストーリー
・第4章:ジャズの流れる港町

横浜で「原信夫とシャープ&フラッツ」を結成し、国内外で活躍、紅白歌合戦の演奏で知られる原信夫氏と、横浜・野毛で74年の歴史を誇るジャズ喫茶「ちぐさ」にスポットを当てて、資料を公開している。
なみに特別展の英語タイトル――
Special Exhibition
The Reconstruction of Yokohama & Yokosuka
in 1945-55 with Jazz in the background

復興を音楽という文化の視点から探っているだよね。

2012年4月24日観覧

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2012年4月21日土曜日

書陵展・厳島神社…雑観

*広島・廿日市とフランス・モンサン=ミッシェル市

川崎駅東口近くのアートガーデンかわさきで「書陵展」(2012年4月17日~4月22日)を観る。
横浜書法芸術協会主催の毎春恒例の書展。
力作ぞろいだった。
毎年知った雅号(面識はありませんが……)が出品している。
新たな作品を創るモチベーションに敬服する。

カミさんも着実に上達している。
身内を褒めてどうする?
独り突っ込み(笑)。

2012年4月19日観覧




恒例といえば、人出を避けGW明けにカミさんと旅行する。
今年は厳島神社行を計画中。

安芸の宮島で知られるご存知、日本三景のひとつで世界遺産。
NHK大河ドラマ「平清盛」を観ていて、興味を持った。
平清盛が平家の守り神として造営したのは約850年前のこと。

海を敷地とした建築美で知られる厳島神社は広島・廿日市に在る。
海に浮かぶ名城としては、フランスのモンサン=ミッシェルが有名。
ともに世界遺産。
廿日市市とモンサン=ミッシェル市は観光友好提携都市を結んでいる。

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2012年4月19日木曜日

「バラの恋人」が流れてる~

*ザ・ワイルド・ワンズの懐かしのメロディ――。

あっ、懐かしい。
思わず耳を傾ける。
テレビから流れる曲。
あれはザ・ワイルド・ワンズの「バラの恋人」。
サントリーの烏龍茶の宮崎あおいが出ているCMである。

♪いつも逢うたびに
 君の返事を待ってるのに

作詞は安井かずみ。作曲はリーダーの加瀬邦彦。
ほんわかしたメロディが、力が抜けてなんだかいい。

安井かずみの「恋のしずく」(作曲・平尾昌章)が、大学生のころバカに好きだった。
歌う伊東ゆかりの声が切なかった。

グループサウンズの全盛時代だった。
ザ・ワイルド・ワンズのドラマ―植田芳暁は高校の同級生なんだよね。

「バラの恋人」が学生時代の郷愁を運んできた。

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2012年4月17日火曜日

家康と清盛がつながったぞ

*聞きかじり雑学はさまよい歩く――。




きょうはなんの日?
400年近く前の4月17日。
徳川家康が亡くなったそうな。
元和2年で、西暦では1616年。
死因は胃癌とか。
1月の鷹狩りで鯛のてんぷらを食い、腹痛を起こし、そのまま病の床につき、帰らぬ人となった。
――と、どこぞで読んだことがある。

元和(げんな)といえば、平“和”の始まり(元)を意味する元号。
とは、先のNHK大河ドラマ「江」で学んだ。
戦国の世に終わりを告げたのが、家康。
江戸幕府は260余年間も平和の時代が続いた武家政権だ。

武家といえば、武士の世の礎を築いたのは平清盛である。
これは現在の大河ドラマで、低視聴率に泣いているとか。
清盛は武士で初めて太政大臣の座に上りつめたご仁。

家康と清盛はともに武士の太政大臣経験者である。

武家の太政大臣といえば、
・平清盛
・足利義満
・豊臣秀吉
・徳川家康
・徳川秀忠
・徳川家斉
以上、6人。

ま、こんな具合に聞きかじり雑学がさまよい歩き、家康と清盛がつながったのです。

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2012年4月15日日曜日

藤原頼長ってホモなの!?

*彼は衝撃の告白「台記」を残した。

先週(4月8日)から気になっていました。
NHK大河ドラマ「平清盛」での山本耕史の扮する藤原頼長が、
大東駿介の平家盛を籠絡する場面。
明らかにホモセクシャルでしたぞ。

保元の乱の首謀者と知られる藤原頼長は日記を認(したた)めたそうな。
その名は「台記」(たいき)。
自筆原本は失われ存在しないが、
稚児や舞人、武士や貴族との男色が赤裸々に書かれているとか。

当時、ホモは珍しくなかったようですな。
後世の武田信玄や織田信長もナニでした。
英雄、色を好む。
色はイロイロ、多色なのであります。

どうでもいいっていえば、いいことですが……(笑)。

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2012年4月12日木曜日

マックス・エルンスト展:横浜美術館

*静寂な空間――お気に入り館でひとときの幸せ 
ぶらり散歩の途中で横浜・みなとみらいの横浜美術館に寄った。
「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」展が催されていた。
・開催2012年4月7日~6月24日。

美(術)博(物)館めぐりが好きで、あっちこっちに散歩がてら出没する。
2012年15回目の館である。
今年最も混んでいたのは、トーハク(東京国立博物館)の「北京博物院200選」。
最も空いていたのが、横美(横浜美術館)の本展だった。

当日、館内で見物するのは3,4人。
展示係と警備員の人数の方が多かった。
疲れる雑踏なし。
興ざめの私語も、靴音すら聴こえない。
これこそ、好ましい美術館の空間ではないか。
こんなお気に入りの館が近所にある。
小さな幸せを感じるひとときだった。

ただ、美術の知識のない不明を恥じるばかり。
正直いってマックス・エルンストの名さえ知らなかった。
そんな私だから……。
作品は理解できなかった(ポリポリ)。

本展では彼のコラージュ、フロッタージュ、油彩画、版画、彫刻、出版物など、計約130点を展示している。

*マックス・エルンスト(1891年―1976年)
20世紀のドイツ人画家・彫刻家。のちにフランスに帰化。超現実主義(シュルレアリスム)の代表的な画家のひとり。

2012年4月10日観覧

2012年4月10日火曜日

今野敏「ST警視庁科学特捜班」

*5人5“色”の個性派STメンバー

今野敏の「ST警視庁科学特捜班」(講談社文庫)を読む。



 多様化する犯罪に対処するため警視庁に新設された科学特捜班。略称ST(Scientific Taskforce)という架空組織が事件を解くシリーズ第1弾。
 中野著管内のマンションの1室で中国人女性が殺された。その5日後、管内の神社で死体が発見された。またしても中国人女性だった。二人の女性の膣内からは異なる血液型の精液は検出された。そして第3の殺人……。
特殊な知識や能力を持つ5人のSTメンバーが事件に挑む。

 STを束ねるのはキャリアの警部、百合根友久。プロファイラ―で超イケメンの青山翔(しょう)、巨乳美人で絶対音感と驚異の聴覚を持つ結城翠(みどり)、赤城左門、山吹才蔵、黒崎勇治と5人5色(笑)の個性派ぞろいも愉しい。
 続編が読みたくなる。
2012年4月9日読了

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2012年4月8日日曜日

平治物語絵巻そして武井咲

*トーハク特別展からNHK大河「平清盛」へ連想が飛びました。



大変な混雑でした。
トーハク(東京国立博物館)の特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」――
その中の「海を渡った二大絵巻」のコーナーです。
「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」が出展されていました。

「平治物語―」の「三条殿夜討巻」は、平氏と源氏の戦の背景にある燃え盛る炎が印象的でした。
あれは藤原信頼と源義朝が後白河上皇を拉致に動いた夜討ちの場面。

平治の乱は、保元の乱から3年後の平治元年(1159年)12月。
平清盛が熊野詣で京を留守にしている時に、藤原信頼と源義朝が起こしたクーデター。
結末としては、清盛軍が勝利し、信頼も義朝も討ちとられることになります。

そこで、いよいよ話題はお待ちかねの?武井咲(えみ)ちゃんです。

義朝の側室である常盤御前が、牛若丸(義経)らの助命を清盛に嘆願。
愛妾となることで助命は叶います。
大河ドラマ「平清盛」で、常盤御前役を演じるのが武井咲なのです。
源氏と平氏の頭領の寵愛を受ける、波乱万丈の女性ですな。
清盛は松山ケンイチ。
義朝は玉木宏。
視聴率低迷の大河ドラマの重要な役どころでありますぞ。

トーハクの大雑踏の中、「平治物語絵巻」から武井咲ちゃんに想いが飛んだのでした。


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2012年4月7日土曜日

ボストン美術館 日本美術の至宝

*修復され巨大な龍は眠りから覚めた――曽我蕭白「雲龍図」  

 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(2012年3月20日~6月20日)を東京・上野の東京国立博物館で観る。


 日本美術の収集で知られるボストン美術館、その数10万余点におよぶ。
 このコレクションは、明治初期に来日し、廃仏毀釈の時代に日本美術を理解し保護した
・アーネスト・フェノロサ(1853年―1908年)
・ウィリアム・スタージス・ビゲロー(1850年―1926年)
の二人の米国人と、
・岡倉天心(1863年―1913年)
の尽力によるところが大きい、というプロローグで始まり、

・快慶作の「弥勒菩薩立像」
そして
・吉備大臣入唐絵巻
・平治物語絵巻
さらに
・長谷川等伯の「龍虎図屏風」
・伊藤若冲の「鸚鵡図」
・尾形光琳の「松島図屏風」
と続き、エピローグは
・曽我蕭白の「雲龍図」
で締める。

日本美術の粋を魅せてくれる贅沢な展示になっている。
 
 
本展構成
・プロローグ:コレクションのはじまり
・第1章:仏のかたち 神のすがた
・第2章:海を渡った二大絵巻
・第3章:静寂と輝き―中世水墨画と初期狩野派
・第4章:華ひらく近世絵画
・第5章:奇才 曽我蕭白
・第6章:アメリカ人を魅了した日本のわざ―刀剣と染織

 快慶の「弥勒菩薩立像」は神々しい。
 最近NHKBSプレミアムの番組で剛力彩芽が出演し、奈良・中宮寺の「菩薩半跏像」を紹介していて、そこで初めて仏像の種類が、
・如来
・菩薩
・明王
・天部
と4段階あることを知った未熟者だが、「弥勒菩薩立像」は美しく、日本にあれば、国宝級のシロモノではないだろうか。

 目を惹いたのは曽我蕭白(そが・しょうはく)の「雲龍図」。1911年にボストン美術館に保管されたときは襖からはがされた状態だったが、このほど修復され、巨大な龍が眠りから覚めた。日本初公開となった。
 どの蕭白作品も力感あふれ奔放であり、ときに滑稽さが感じられた。
2012年4月5日観覧

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