2020年3月24日火曜日

赤木圭一郎「紅の拳銃」

*日活アクション映画の定番に藤村有弘の三国人役というのがあった。
「お国離れて何百里。はるばるお前を追ってきた。よくも劉徳源先生(シェンション)を殺したな。ワタシ、敵討つよ」
登場するとスクリーンの雰囲気が一変し、愉しくなった。
59年前に観たのは川崎の生家近くの二番館だった。懐かしい。
・三国人=第2次世界大戦後の米国占領下の日本に在留していた朝鮮人と中国人(特に台湾人)をさした言葉。

赤木圭一郎主演の映画「紅の拳銃」1961年を観る。
監督:牛原陽一
脚本:松浦健郎
原作:田村泰次郎
配給:日活

出演
赤木圭一郎:中田克巳
笹森礼子:石岡菊代(石岡国四郎の妹)
白木マリ:牧野千加子(陳万昌の情婦)
垂水悟郎:石岡国四郎
小沢昭一:陳万昌(神戸のボス)
芦田伸介;小寺久(東京の黒幕)
藤村有弘:キム
小沢栄太郎:劉徳源(香港のボス)
吉行和子:長山美津
草薙幸二郎:陳大陸(陳の弟)
野呂圭介:ゲン
深江章喜:テツ
浜村純:八十島博士


赤木圭一郎は昭和36年2月に撮影所の休憩時間、ゴーカートに興じていて間違って鉄扉に激突し、帰らぬ人となった。享年21歳の若さだった。
本作は遺作となった。
夭折の美学とでも言おうか、老いを晒すことなく、清廉な若さのまま人びとの記憶に残る。

クラブで一人酒をあおる中田克巳に、石岡は声をかけた。石岡は射撃の名手だったが、戦争で右腕を失ってからは悪の世界で生きる。命知らずを探し射撃を仕込みボスに斡旋することを生業としていた。中田は殺し屋になることをあっさりと引き受けた。その夜、中田は暴漢に襲われているホステスの千加子を救った。
翌日から中田は石岡の家に通い拳銃の腕を磨いていった……。

トニー(赤木圭一郎)がとにかくカッコいい。

藤村有弘のほか、小沢昭一、小沢栄太郎、草薙幸二郎が三国人役を競っているのも一興だ。吉行和子が赤木圭一郎のもと恋人で、小沢栄太郎の情婦役で出演している。

Amazonビデオ
2020年3月20日観映 #384
映劇の芸

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