2013年1月12日土曜日

美輪明宏「ヨイトマケの唄」の光景

土方⇒ドカチン⇒ニコヨン――。

美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」が話題となっている。
大晦日の紅白歌合戦での熱唱からだ。

♪かあちゃんのためなら エンヤコラ
 とうちゃんのためなら エンヤコロ

1947年(昭和22年)生まれの草野はヨイトマケの光景を実際に見た。
おそらく見た最後の世代ではないか。
育った川崎では昭和30年代前半まであったなぁ。

手ぬぐいのアネサンかぶりに、モンペに地下足袋のおばさんが、
綱を引いて、唄っていた。
おじさんもいた。
みんな泥にまみれていた。
あれは地固め作業だ。

♪働く土方の あの唄が
 貧しい土方の あの唄が

貧しい人たちの仕事だとガキながら思っていた。
「ドカチン」なんて土方を言っていたっけ。
差別っぽいニュアンスだな。
思い出した「ニコヨン」なんて言葉もあった。
なんでも日雇い労働の最低日当が240円から由来(き)たらしい。

1964年(昭和39年)といえば東京五輪の年。
まだ丸山明宏と名乗っていたころに作詞作曲したそうな。
かれころ半世紀も唄われている名曲だ。

「土方」や「ヨイトマケ」が差別語とかで、
テレビなどの表舞台から姿を消していた。

美輪さんは紅白で唄ったぞ、堂々と。
あれって解禁になったのだろうか?

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