2010年8月1日日曜日

ゴッホ&ゴーギャン1888

『耳切り事件』⇒別離⇒旅立ち
 テレビ東京の美術番組「美の巨人たち」(2010年7月31日放送)で、ポール・ゴーギャン作『ひまわりを描くゴッホ』を取り上げていた。

×  ×  ×

『ひまわりを描くゴッホ』をゴーギャンが描いたのは1888年のことだ。
 1888年フィンセント・ファン・ゴッホは南フランスのアルルで、画家仲間に共同生活をしながら作品を生み出すことを提唱した。十数人を招いたが、応えてアルルに現れたのはゴーギャンただ一人だった。
 アルルの黄色い家でのふたりの生活は10月23日から12月24日まで2ヶ月間の短いものだった。
 12月にゴーギャンは『ひまわりを描くゴッホ』を描き上げた。絵を観たゴッホは激怒した。「これは確かに私だ。ただ狂ったときの私だ」と叫んだという。ゴッホの内面にある狂気をゴーギャンは見抜いていたのだ。そして同月23日、あの『耳切り事件』が起る。ゴッホ自らが耳を切ったという説が一般的に伝わっているが、近年耳を切ったのはゴーギャンという説もある。
 翌24日ゴーギャンはアルルを離れる。
 1890年7月27日、ゴッホはピストルで自殺する。
 1891年4月、ゴーギャンはタヒチに旅立つ。

 1888年アルルの出来事は、ふたりの偉大な画家のターニング・ポイントだった。

×  ×  ×

 ゴーギャン作『ひまわりを描くゴッホ』――ゴッホの目はうつろだ。絵筆を持つ右手は無力である。

人気ブログランキングへ※ランキング参加中。よろしければ1日1回クリックしてください。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ※こちらも、よろしければ1日1回クリックしてください。

0 件のコメント: