2010年2月17日水曜日

今野 敏「隠蔽捜査」

   今野敏の「隠蔽捜査」(新潮文庫)を読む。シロイヌ。

 事件を直接追う刑事でなく警察庁長官官房の総務課長、いわゆるキャリアの竜崎伸也が主人公である。変人と周囲から言われる彼は、国家を守るためには身を捧げると、考えている。原理原則を大事に、己の正しいと思う道を進む。職務に忠実にあろうとする。東大出身で、東大以外の大学出身などキャリアに必要ないと思うような男だ。
 そんな男の前に警察本体の屋台骨を揺り動かす事件が、また私生活でもトラブルが起る。

2006年吉川英治文学新人賞受賞作品。
 隠蔽捜査シリーズとして3作発刊されている。
・隠蔽捜査
・果断 隠蔽捜査2
・疑心 隠蔽捜査3

「裏隠蔽捜査シリーズ」、竜崎の幼馴染で警視庁刑事部長の伊丹俊太郎を主人公としたスピンオフ作品が存在する。
・冤罪
・試練
・指揮
・初陣

×  ×  ×

今野敏を読むのは初めてだった。
テレビのTBS刑事ドラマ『ハンチョウ 神南署安積班』を観て、
読んでみようと思った次第。
班長の安積を佐々木蔵之介が演じているヤツ。
あれって、配役に目玉のスターがいなくて地味だけど、
なかなかの観応えなので、
きっと原作がいいとにら(睨)んでいた。
案の定シロイヌ(尾も白い⇒面白い)だった。

2009年2月14日読了隠蔽捜査 (新潮文庫)

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