*桜が西行なら梅は菅原道真だ。思い浮かぶ和歌の話だ。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春なわすれそ」
ちなみに西行は「ねがはくは 花のもとにて 春死なむ その如月(きさらぎ)の 望月(もちづき)のころ」と詠みました。
50年ぶりに太宰府天満宮で菅原道真公ゆかりの『飛梅』と対面してきました。
昌泰4年(901年)右大臣の菅原道真は政争に敗れ太宰府に左遷されることになる。京を離れる日、愛でていた梅に「東風吹かば」の歌を詠み別れを告げた。道真が太宰府に着くと、その梅は一夜のうちに京から主人を慕い飛んできたという伝説があります。
左遷から翌々年の延喜3年(903年)に道真は亡くなります。弟子たちは牛車で亡骸を運びますが、この地で牛が動かなくなりました。道真の遺志と判断した弟子たちは葬り廟を建てました。つまり、太宰府天満宮は道真公の墓所なんですね。
大学生のころ小倉に住む同級生のHさんに案内してもらい太宰府に行きました、あれから半世紀が経ちました。かなり鈍い私でも感慨深いものがありました。
2017年11月9日参拝
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