裕ちゃん・旭・錠さんらと日活アクション映画の黄金期を支え、テレビの「特捜最前線」の神代刑事役で活躍した俳優の二谷英明さんが、2012年1月7日亡くなった。81歳だった。※以下敬称略
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紅の翼………翼
颯爽と赤いセスナ機を操縦する石原裕次郎が銀幕に映し出され、主題歌が流れていた。
中原康監督、裕次郎主演の1958年(昭和33年)の日活作品。
主役の裕次郎を食う演技を魅せたのが、殺し屋を演じた二谷英明だった。
八丈島まで破傷風に罹った子供の生命を救うため、至急血清を届ける飛行を買って出るパイロットに石原裕次郎。頼まれた社長殺しを犯し逃亡する殺し屋を二谷英明が演じた。彼は裕次郎操縦のセスナ機に乗り、八丈島近くの小島に着陸させ、雇っていた船に乗り香港逃亡を企てていたのだった……。
機内での二人の緊迫した心理戦やアクションが見せ場の航空サスペンスだった。
セスナ機に同乗する新聞記者に中原早苗、裕次郎の妹役で芦川いづみが出演していた。
原作は芥川賞作家の菊村到。脚色は中原康と松尾昭典。♪空に心が あるんなら
翼も夢を 見るんだぜ
主題歌の「紅の翼」の作詞は松尾昭典、作曲は佐藤勝だった。
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小学生のガキにも観て面白いと感じる映画でした。主題歌が好きで歌っていましたっけ。
二谷英明さんって日活の仲間には「エイメイさん」と呼ばれ、年長でインテリで一目置かれていたと当時の映画雑誌で読みました。長崎でアナウンサーの経験があり、英語が堪能であること、日活第3期ニューフェイスで小林旭と同期であることなども。
エイメイさんの訃報が「紅の翼」の記憶を運んできたのでした。
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