2012年1月19日木曜日

北京故宮博物院200選:トーハク

神品「清明上河図」を拝せず……4時間待ちに断念!
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  そしてあなたは何時間が限度ですか?

行列のできる○○イコール価値あるモノ――。
「北京故宮博物院200選」特別展が東京国立博物館(201212日~219日)で開催されている。日中国交正常化40周年。
盛況を通りすぎてめっちゃ混んでいる。
 
北京市にある故宮博物院はその昔、国を治める皇帝が暮した「紫禁城」という城だった。明の永楽帝から清の宣統帝溥儀(せんとうていふぎ)まで24人の皇帝たちが居住した故宮博物院には歴史上の貴重な美術品が集まり、その数180万件のコレクションを誇る。そのうち200件が出品されているが、名品揃いのなかでとりわけ人気が高く名画といわれるのが、北宋時代(960年~1127年)に張択端(ちょうたくたん)の描いた「清明上河図」(せいめいじょうかず)である。中国以外では初公開。

 清明節(現代の45日ごろ。中国では墓参りなどをする習慣がある)の都・開封の風景を、当時の皇帝・徽宗(きそう)のために描いたものとされる。長さ約5メートル、縦24センチ。郊外を右端から目を移していくと、川の流れが豊かになり城門が現れ、都の中心部へ。建物、街を行き交う人、その姿、表情があり、その人の数は773人といわれている。 

 ――なんてもっともらしく資料をもとに書くが、「清明上河図」を最前列でガラス越しに観るには、なんとなんと3時間待ちとのアナウンスがあり、神品を拝むのを諦めたのだった。入館までにたっぷり1時間も並び、虚弱な当方にその体力は失せていた。かえすがえすも残念至極。
 ちなみに「清明上河図」は124日までの限定展示。

・水村図巻=趙孟フ 元時代 大徳6年(1302)
・草書諸上座帖巻=黄庭堅 北宋時代 元府23年(10991100年)
・出水芙蓉図冊=南宋時代(13世紀)
など「神品」を拝めなかったが、みどころは豊富だった。

×  ×  ×

 美術館で静かに絵画と対峙する空間が好み。真のアートラバーじゃない私は4時間待って観ることを避けたが、並んでも観る価値は十分にあると思います。
 半端じゃない行列を覚悟してお出掛けください。
 中国文明の歴史の長さ・深さ・重みをあらためて感じさせられる。
2012117日観覧

 
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