2011年6月24日金曜日

漱石と文人たちの書画展:神奈川文学館

余技を超えた書や絵画が遺っていました。夏目漱石、高浜虚子、武者小路実篤、中川一政ら館蔵コレクションによる「漱石と文人たちの書画」展(2011年6月11日~7月31日)が、横浜・山手の県立神奈川近代文学館で開催されている。


構成
・硯友社の人びと
・漱石とその周辺
・白樺派の人びと

同時開催
・常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第3部 太宰治、三島由紀夫から現代まで」

*夏目漱石
 1905年(明治38年)、37歳で最初の小説「吾輩は猫である」の連載を始め、文名を高めた。1907年、大学教師から職業作家に転じ、間もなく東京・早稲田南町の家に移る。「心」など代表作をこの「漱石山房」で執筆した。「明暗」連載中の1916年(大正5年)、持病の胃潰瘍が悪化、漱石山房で息を引き取った。
 週1回の木曜日、知人・門下生が集まり歓談した。「木曜会」の名がついた。
 館内には書斎である「漱石山房」の一部が再現されている。

*硯友社
 1885年(明治18年)に尾崎紅葉、石橋思案らが創立した近代日本最初の文学結社。

*白樺派
 1910年(明治43年)4月に創刊された同人誌「白樺」を中心としてらに起った文芸思潮。武者小路実篤、志賀直哉、木下利玄、里見弴らはいずれも上流富裕層の若者で、その出自に由来する強い自我意識と個性尊重の自由な雰囲気によって文壇に新風を吹き込んだ。

目を惹いた作品
・夏目漱石画「あかざと黒猫」
・夏目漱石書「夜静庭寒」
・武者小路実篤画「生れけり死ぬる迄は生きる也」
・志賀直哉書「徳不弧」
・中川一政書「虚実戦ひて風韻を生ず」

×  ×  ×

 一芸に秀でたご仁は多芸なのですな。無芸で無駄に馬齢を重ねる身をかえりみて、情けなくなります。
2011年6月23日観覧

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