2011年6月17日金曜日

特別展「ワーグマンが見た海」

神奈川県立歴史博物館で開催
 幕末明治の日本の姿を世界に伝えた英国人報道画家、チャールズ・ワーグマンが来日して今年2011年が150周年にあたり、特別展「ワーグマンの見た海―洋の東西を結んだ画家―」(2011年6月11日~7月31日)が、横浜・馬車道の神奈川歴史博物館で開催されている。政治動向や風俗を描いた約250点のワーグマン作品、彼の弟子たちの作品、関連資料などを展示している。

*チャールズ・ワーグマンChares Wirgman(1832年―1891年)
ロンドン生まれ。1857年「イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ」の報道画家としてアロー戦争を取材のため広東に特派。1861年(文久元年)に開港間もない日本(長崎)に到着し、その後イギリス公使オールコックの一行にともに江戸に。7月(文久元年5月28日)にイギリス公使館のある高輪の東禅寺で攘夷派の水戸藩浪士の襲撃を受けるが、その模様を文章とスケッチで本国に伝えている。
 1862年に居留外国人向けの雑誌「ジャパン・パンチ」創刊。1863年に日本人の小沢カネと結婚。五姓田義松、高橋由一らに西洋絵画の技術を教えた。日本の絵画に大きな影響を与えた。また「ジャパン・パンチ」の風刺画から「ポンチ絵」が生まれ、マンガのタネをまいた。
 2度ほど離日したが、以後30年間日本で暮らす。1891年に横浜で死去、外人墓地に眠る。

展示構成
・Ⅰ航海The Voyage
・Ⅱ港ヨコハマThe Port of YOKOHAMA
・Ⅲ海を超えた技術、海を超えた弟子たちWirgman’s Techniques Pupils

×  ×  ×

 来日の年に東禅寺事件、翌年に生麦事件が起き、在留外国人には恐怖の異国と日本は映っていたのではないだろうか。物騒な世情のなか、ワーグマンは生麦事件後に起った薩英戦争にも随行して記事を書いています。なかなかの性根の据わったご仁ですな。
2011年6月16日観覧

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