2011年9月18日日曜日

池上永一「テンペスト」2夏雲


宦官なのに絶倫の好色漢・徐丁垓


池上永一の「テンペスト」第二巻夏雲(角川文庫)を読む。

宦官(かんがん)として生きることを誓い女・真鶴を捨てた孫寧温だったが、薩摩藩の御仮屋詰め藩士・浅倉雅博に惹かれていく。王宮では聞得大君(きこえおおきみ)と王妃の間で女の覇権争いが起っていた。聖域なき王府の改革を目指す寧温を邪魔に思った聞得大君は寧温の弱点探しに躍起になり、ついに女である正体を突き止める。寧温を味方につけ聞得大君は王妃の失脚をもくろむ。



目次:第二巻夏雲

・第五章:空と大地の謠(承前)

・第六章:王宮の去り際

・第七章:紫禁城の宦官

・第八章:鳳凰木の恋人たち

・第九章:袖引きの別れ



*尚育王(しょういくおう=1813年―1847年)

 第二尚氏王朝第18代国王。15歳から王位に就き、士族の教育に尽力したが、同時に財政悪化に苦しむ。34歳で死去。


 

×  ×  ×



 第二巻夏雲にとんでもない清朝の宦官・徐丁垓(じょていがい)が登場します。宦官でありながら絶倫の好色漢(その秘密は?……)。紫禁城の後宮で乱行がたたり冊封使節団に紛れ込ませ、紫禁城を追放になったのです。ただし、科挙に受かっただけに知性と情報力に長けています。その男が寧温の美貌に目をつけ魔手を伸ばすのですな。

2011917日読了




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