*プロ野球で歴代最多の400勝を達成した金田正一さんが6日亡くなった。86歳だった。
× × (以下敬称略)
カネやんがロッテ監督に就任した1973年(昭和48年)番記者だった。ほぼ毎日顔を合わせていた。ロッテに関する記事はカネやん一色で、他の原稿はデスクから要求はなかった。私も20代半ばで独身だったから、朝から晩まで密着取材だった。
鹿児島キャンプでの新監督を囲み、愛飲酒「ホワイトホース」を呑みながらの寛いだ席で、Sスポーツ紙の記者が「金田さんは300勝投手だから…」と口が滑ったところ、目をむいた。
「ワシは400勝、400勝やで」
あのデカい左手の指を4本立てて訂正した。
強烈な自負心があったんだね。
何人かいる300勝投手とは一緒にするな。
こんな性格じゃなきゃ前人未到の記録は成し遂げられないかも。
・歴代300勝投手
米田哲也 350勝
小山正明 320勝
鈴木啓示 317勝
別所毅彦 310勝
スタルヒン 303勝
カネやん当時39歳。
子供っぽくもあり、可笑しかった。
1シーズン20勝で20年もかかる大記録400勝。誰よりも勝ったが、誰よりも負けた298敗。4490奪三振、5526・2/3イニング、14年連続20勝の日本記録は燦然と輝く。
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