2015年6月9日火曜日

山田洋次「キネマの天地」

*弘田澄男さんの名前を久びさスポーツ紙で目にしました。
1974年ロッテ日本一のシリーズMVPに輝いた名外野手。
四国アイランドリーグの高知FGで監督を務めているとのこと。
藤川球児がMLBから入団した高知を注目したい。    ×     ×    



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山田洋次監督の映画「キネマの天地」を観る。
脚本:山田洋次 / 井上ひさし / 山田太一 / 朝間義隆 /
野村芳太郎製作 / 1986年 / 松竹大船撮影所50周年記念作品

出  演
・渥美清:田中喜八
・中井貴一:島田健二郎
・有森也実:田中小春
・すまけい:小倉金之助
・松坂慶子:川島澄江
・倍賞美津子:ゆき
・岸部一徳 / 笠智衆 / ハナ肇 / 桜井センリ / 堺正章 / 木の実ナナ/
・山城新伍 / レオナルド熊 / 石倉三郎 / 石井均 / 人見明 / 関敬六 /
・前田吟 / 下條正巳 / 三崎千恵子 / 佐藤蛾次郎 /
・松本幸四郎 / 藤山寛美 /

昭和初期 1934年。
松竹が大船に移転する直前のころ、蒲田に撮影所があったころの話。
♪ 春の蒲田 花咲く蒲田 キネマの都__「蒲田行進曲」
浅草の帝国館で売り子をしている田中小春は、旅回りの役者だった父親と二人暮らし。ある日、松竹の小倉監督の目にとまり女優になることを勧められた。

有森也実の田中小春は「田中絹代」がモデルだ。
松坂慶子は「岡田嘉子」
岸部一徳は「小津安二郎」
松本幸四郎(9代目)は「城戸四郎」。

実際の田中絹代はこの時期には蒲田の大スターだったし、
岡田嘉子の《愛の逃避行》は1938年1月のことだから、
フィクションだが、当時の蒲田撮影所はかくありなんと感じました。
気鋭の若手監督、スタッフとスター、大部屋俳優が一丸でキネマを撮る。
そんな熱気が蒲田には漂っていたのですな、きっと。

・松竹蒲田撮影所:1920−1936年 現代劇のスタジオとして稼働。
大船に移転するまで大正から戦前にかけ日本映画黎明期をリードし、初のトーキー映画も製作した。小津安二郎、成瀬巳喜男、田中絹代、高峰秀子ら映画人を多数輩出した。

人情味のある監督役のすまけいがいい。
「娘の晴れ姿を観ながら死んだか、旅役者のおとっつぁんは」
ストーリー最後の台詞がいい。

松竹新喜劇の大御所 藤山寛美と歌舞伎の松本幸四郎は松竹つながり。寅さんつながりで渥美清、倍賞千恵子に下條正巳、三崎千恵子、前田吟、笠智衆、佐藤蛾次郎も顔を見せている。

オカマっぽい床山の石井均にクスッとした。
役者を観ているだけで愉しい。

拙ブログ「山田洋次」関連
「たそがれ清兵衛」2015/04/14
「幸福の黄色いハンカチ」2014/06/14
「男はつらいよ」第1作 2014/09/30
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