2013年10月8日火曜日

高橋克彦「源内なかま講」

*平賀源内、蘭陽、春朗が源内焼探しの旅に      

  高橋克彦の「源内なかま講」(文春文庫)を読む。「だましゑ歌麿」「おこう紅絵暦」「京伝怪異帖」「春朗あわせ鏡」「蘭陽きらら舞」に次ぐ「だましゑシリーズ」。



  平賀源内がかつて拵(こしら)えた源内焼が今や江戸で高値を呼んでいる。死んだと世間を偽り自由の身となった源内は、その稀少な源内焼が故郷讃岐に埋蔵されていることを知り、役者の蘭陽と絵師の春朗(後の葛飾北斎)と連れ立って旅に出る。10編からなる連作短編集。  

目次
・打ち水
・源内焼
・船幽霊
・鬼ヶ島
・でれすけ
・香具若衆(こうぐわかしゅう)
・玉櫛笥(たまくしげ)
・屋島のたぬき
・手長
・厄介講

×     ×     ×    

平賀源内は多才多芸、まさにダ・ビンチですな。
発明家、作家、画家、植物学者そして陶芸家。
「源内焼」って高橋克彦さんの創作かと思ったら、
実際に存在した陶磁器なんですね。
勉強になりました( ポリポリ f^_^;) 。

「だましゑシリーズ」は歴史上の人物が登場することが魅力のひとつ。
喜多川歌麿、蔦屋重三郎、葛飾北斎、山東京伝、
長谷川平蔵、松平定信‥‥
今作では十辺舎一九が出てきました。
史実と創作が織りなす物語で歴史好きにはたまらないよね。

このシリーズもずいぶんと読みました。
・だましゑ歌麿  2009/9/24記        
・おこう紅絵暦 2009/9/11記  
・京伝怪異帖 2009/10/10記        
・春朗あわせ鏡 2009/10/16記  
つまり久びさのシリーズ再会でした。

2013年10月6日読了
読書の轍#18

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