海のエジプト展
横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開催中の「海のエジプト展~海底からよみがえる、古代都市アレキサンドリアの至宝~」(6月27日~9月23日)を観る。
「海のエジプト展」は地中海に面した街の海底から発掘された遺物を紹介し、紀元前700年から後800年の古代エジプトの末期王朝から「プトレマイオス朝」、「ギリシャ」「ローマ」時代へと繋がる1500年の歴史を辿っている。
「カノープス」「ヘラクレイオン」「アレキサンドリア」という3つの古代都市ごとに発掘された遺物490点余りを展示している。
・聖なる癒しの都カノープスCanopus
・神々とファラオが出会う都ヘラクレイオンHeracleion
・クレオパトラが愛した都アレキサンドリアAlexandria
高さ5メートルを超えるファラオの石像やヒエログリフ(神聖文字)がはっきり読み取れるネクタネボ1世のステラ(石碑)も素晴らしかったが、クレオパトラの宮殿があったアレキサンドリアに馴染みがあり、興味を惹かれた。
アレキサンドリアは、アレキサンダー(アレキサンドロス)大王がプトレマイオス朝の都を置いた場所で、現在でもカイロに次ぐエジプト第2の都市。プトレマイオス朝最後の王が絶世の美女を謳われたクレオパトラ7世で、カエサル(シーザー)との息子を表したといわれるカエサリオン像の頭部が展示されていた。
紀元前31年、クレオパトラ・アントニウス連合軍はオクタヴィアヌスのローマ軍と戦い、敗れる。クレオパトラはオクタヴィアヌスに屈することを拒み、毒蛇コブラに乳房を噛ませ自殺したと伝えられている。エジプトを征服したオクタヴィアヌスは、「カエサルの後継者」となる虞(おそれ)があるカエサリオンを殺害した。ここにプトレマイオス朝は終焉を迎えた。
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「阿修羅展」の教訓から超混雑を避けようと、開門(9時30分)前に到着したが、比較的快適に閲覧できた。学生が夏休みに入る前、今が観る絶好機だと思う。
2009年7月9日観覧
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