2009年7月25日土曜日

泣けた「犬と10の約束」

命短かし愛せよ‥
 犬と私の10の約束[プレミアム・エディション](2枚組) [DVD]をたまたま観る。そこにDVDがあり、暇な時間があり、観たわけですが、いや参りましたな。アラ還オヤジが涙々でした。人に見せられザマではありませんや。

 ♪泣けた 泣けた
  こらえ切れずに 泣けたっけ
 春日八郎の歌唱で大ヒットした、あの「別れの一本杉」状態です。作詞は26歳の若さで帰らぬ人となった高野公男でした。作曲は高野の刎頚の友、船村徹友よ~高野公男を歌う~です。1955年(昭和30年)の作品でした。
 恋人を故郷に置いて上京した男が、あの日の別れを思い出します。あれは、村はずれの一本杉でした。カケスが鳴いていました。あれから‥‥。嫁にも行かないで、男の帰りを待っている娘は、とうに二十歳は過ぎています。今の晩婚時代と違い、当時の女性の適齢期は二十歳そこそこだと推測します。東京で一旗上げられない男もつらい。縁談をやいのやいのと催促される娘もつらい。なんちゃって、昔話に脱線しましたが、時計の針を昭和から平成に50年ほど戻しましょう。

 さて「犬と私の10の約束」です。
 14歳のあかりは医者の父と優しい母と暮らしていた。突然、母が病気で倒れる。忙しい父、ひとり家で寂しいあかりの元に、ゴールデンリトリバーの子犬が迷い込む。犬嫌いの父を説得し、犬を飼うことに。犬はソックスと名付けられた。母はあかりに犬を飼うときは「10の約束」をしなけばならないと教える。それは、犬の立場から人間への10のお願いであった‥‥。
・あなたには学校もあるし、友だちもいます。でも私にはあなたしかいません。
・私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ一緒にいてください。
・私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください、覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。

 監督は本木克英。あかりに田中麗奈(福田麻由子)、父親に豊川悦司、母親に高島礼子、初恋の人で結婚する相手に加瀬亮のキャストとなっています。
 子供時代のあかりを演じた福田麻由子に将来の輝きを感じました。

 犬の寿命は大型犬で10歳程度、小型犬で12歳~14歳といわれています。犬を飼うということは、飼主が臨終を見届けることになります。
 ♪命短し 恋せよ乙女
  紅き唇 あせぬ間に
 「ゴンドラの唄」ですな。作詞は吉井勇、作曲は中山晋平ですよ。1915年(大正4年)に発表された名曲ですな。森繁久弥が歌っていたのを聴いたことがあります。
 お~ッとまたまた古い話で恐縮です。
 草野球音の家にも14歳6ヶ月のポメラニアンがいます。老犬です。近頃は、白内障でモノが見えていないようです。耳も老人性難聴(耳が遠い)気味です。老いは誰にもやってきます。飼い犬をダブらせながら、観ていると、涙が恥ずかしいほど出てきたのでした。

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