村岡恵理の「アンのゆりかごー村岡花子の生涯」(新潮文庫)を読む。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014年前期)原案。
孫娘村岡恵理による『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子の評伝。
目 次
・プロローグ 戦火の中で『赤毛のアン』を訳す
・第1章 ミッション・スクールの寄宿舎へ
・第2章 英米文学との出会い
・第3章 「腹心の友」の導き
・第4章 大人も子供も楽しめる本を
・第5章 魂の住家
・第6章 悲しみを越えて
・第7章 婦人参政権を求めて
・第8章 戦時に立てた友情の証
・第9章 『赤毛のアン』ついに刊行
・第10章 愛おしい人々、そして本
・エピローグ 『赤毛のアン』記念館に、祖母の書斎は残る
L・M・モンゴメリーの『赤毛のアン』といえば日本でお馴染みだが、
本国カナダではそれほど有名じゃない__と聞いたことがある。
カナダに行ったこともないし、カナダ人の知り合いもいないし……
本当のところはわからない。
知らない理由が希薄だぞ! スンマセン f^_^;)。
日本人に初めて紹介したのは村岡花子__
これは間違いない事実である。
原題《Anne of Green Gables》アン・オブ・グリン・ゲイブルス
直訳すると「緑の切妻屋根のアン」となる。
村岡花子は「窓辺に倚る少女」という題を考えていた。
『赤毛のアン』というタイトルは三笠書房の編集者 小池喜孝の案だった。
花子は猛反対したが、
「お母様、ダンゼン『赤毛のアン』にしなさいよ」と
娘のみどりの強い推しで落着したそうだ。
「緑の切妻屋根のアン」でも「窓辺に倚る少女」でも、
児童書の定番というべきベストセラーにはならなかったのではないか。
『赤毛のアン』って思いつきそうでなかなか浮かばない、
いいタイトルだと思う。
村岡花子を知ることができる本でした。
2014年7月17日読了 #9
読書の轍
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