あっという間に大晦日。
年のせいか時の流れが速い。
♪あの手この手の 思案の胸に
やぶれ長屋で 今年も暮れた
浮かぶ歌も村田英雄の「王将」と古い奴。作詞は西條八十、作曲は船村徹と大御所ですな。
 今年は大震災の年でした。エレベータで被災したときは死ぬかも……呑気な私も一瞬かすめました。横浜であれほど揺れたのですから、被災地の東北の人たちはとんでもなく怖い想いをしたのでしょうね。
  
巨大津波が襲いました。
 さらに追い打ちをかけた福島の原発事故。
   8月に福島に被災見舞いに行きました。義息の実家です。温かい人情に触れました。
何度か聴いていて心地よく心動かされたのは、「虹を」です。照屋実穂さんって歌手を初めて知りました。映画「フラガ―ル」の劇中歌ということも。
   遅ッ、といわないでくださいな。時代遅れの団塊世代です。
あの伸びやかな、そして澄んだ高音が心に響いたのです。
  
 被災後、営業できなくなった福島・常磐ハワイアンセンターの踊り子さんたちが復興キャンペーンで全国行脚していたとき、テレビで流されていました。
  ♪名もないような花が
 いのちふるわせて 咲いている
   この歌詞がフラガール達の現状とオーバーラップしてきて、グッとくるのでした。
「虹を」と「夜明けのスキャット」が私の耳のなかでシンクロしました。
   そうです。あの由紀さおりさん。「ブルーライト・ヨコハマ」や「マシュケナダ」など1969年の内外のヒット曲を収録した「1969」が、今年海外で人気を集めました。快挙、喝采の由紀さんも実に澄んだ美声ですよね。
 ♪愛し合う ふたりの
時計は止まるの
時計は止まるの
 40余年のときを超えて照屋実穂さんと由紀さおりさんの歌声が重なったのでありますな。
 徒然とそんなことを想いながら、年を越します。
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