2010年11月13日土曜日

池波正太郎「獅子」

*真田信之93歳の闘い
関ヶ原の決戦前に真田信之は、昌幸と幸村の父弟と袂を分けた。下野・犬伏の別れである。戦犯として蟄居中の紀州・九度山で父の昌幸は没し、弟の幸村は大坂夏の陣で壮絶な死を遂げた。  














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戦国の世を生き抜いた真田家の信之は、徳川時代を迎えた。信頼厚い家康の死後、真田家に敵意を持つ2代将軍・秀忠から真田藩取り潰しの策謀を仕掛けられるが、草の者お江と自らの周到さで難を逃れた。が、その後、秀忠から信州・上田から信州・松代に国替えを命じられ、松代の向う。その行列を領民は惜別の涙を浮かべ見送った。
池波正太郎の「真田太平記」(新潮文庫)はここで終っている。その時、信之は57歳だった。

池波正太郎の「獅子」(中公文庫)を読む。93歳の真田信之の物語である。

信之の息で松代十万石の藩主の信政が急死する。いまわの際に庶子の1歳の右衛門佐を跡継ぎとする遺言を残す。支藩である沼田の当主、信之の孫の信利は、幕府の老中にある酒井雅楽頭忠清と謀り松代藩主の座を狙う。お家騒動が持ちあがる。

信政の遺志を継ぐ信濃の獅子・信之と老中酒井清忠との隠密を巻き込んだ闘いが繰り広げられる。

×  ×  ×

本棚から「獅子」を引っ張り出した。パラパラ捲ると文庫から1枚のレシートが出てきた。見るとビックリだ。1994年11月8日の日付がある。定価520円。消費税3%でした。
一読から16年。あらためて「真田太平記」の後に読むと、続編として味わい深い。
2010年11月13日読了

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