東野圭吾の「悪意」(講談社文庫)を読む。加賀恭一郎シリーズの第4作とか。
人気作家の日高邦彦が自宅の仕事場で殺された。第一発見者は妻の日高理恵と日高の中学時代からの友人で児童向けの小説を書いている野々口修だった。事件を追う刑事の加賀は、捜査の早い段階から前職の教師時代の同僚、野々口を犯人と睨むが、動機が思い当たらない。綿密な捜査を続ける加賀の前に、幾重にも巧妙に仕掛けられた罠が明らかになっていく。
・事件の章 野々口修による手記
・疑惑の章 加賀恭一郎の記録
・解決の章 野々口修による手記
・追及の章 加賀恭一郎の独白・告白の章 野々口修による手記
・過去の章その一 加賀恭一郎の記録
・過去の章その二 彼等を知る者たちの話
・過去の章その三 加賀恭一郎の回想
・真実の章 加賀恭一郎による解明
× × ×
早々と犯人がわかる。ミステリーとして興醒めと思いきや、どっこい! そこからが東野圭吾の筆力で読ませる。
恥ずかしながら、草野は加賀恭一郎シリーズを読んだことがなかった。「探偵ガリレオ」「予知夢」「容疑者Xの献身」の湯川学とは面識があるのだが(笑)、加賀サンは初対面だ。次はシリーズ作品、なにを読もうか、楽しみになってきた。
2009年11月30日読了悪意 (講談社文庫)
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