2017年9月17日日曜日

是枝裕和×福山雅治「三度目の殺人」

*拙ブログ「是枝裕和」関連
「そして父になる」2013年 是枝裕和監督 福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー
「海よりもまだ深く」2016年 是枝裕和監督 阿部寛 真木よう子 樹木希林 小林聡美 
「海街diary」2015年 是枝裕和監督 綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 

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是枝裕和監督×福山雅治主演の映画「三度目の殺人」2017年を観る。
監督脚本:是枝裕和
配給:東宝 ギャガ

出演
・福山雅治:重盛朋章
・役所広司:三隅高司
・広瀬すず:山中咲江
・斉藤由貴:山中美津江
・吉田鋼太郎:攝津大輔
・満島真之介:川島輝
・松岡依都美:服部亜紀子
・市川実日子:篠原一葵
・橋本功:重盛影久

裁判での勝ちにこだわる弁護士の重盛は、30年前に殺人を犯した前科のある三隅の弁護を引き受ける。三隅は解雇された会社社長を殺し、死体に火をつけた容疑者だ。死刑は免れない状況だが、重盛はなんとか無期懲役に持ち込もうと図るが、接見のたびに三隅の供述が変わり、殺人の動機が希薄さに違和感を抱く。身辺調査を進めるうちに、被害者の娘 山中咲江が三隅のアパートに出入りしていたことにたどり着く。

観終わった後がすっきりせずもやもや感が残る。死刑判決を受けた三隅が本当に犯人なのか、と観客は迷ってしまう。裁判では物的証拠はあえて出さず、曖昧にしています。
これぞ是枝監督の狙いだろうね。観た側に考えてもらう。
通常のドラマでは犯人や動機が提示され観た人は納得する。その安易さに慣れているだけに、戸惑う。だが、しかし、骨のある充実した作品でした。

福山雅治と役所広司の接見シーンに緊迫感が漂う。演技のぶつかり合いが見どころです。
事件の鍵を握る娘の広瀬すずの存在感が光る。「海街diary」で綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆の四女役で大器の片鱗をのぞかせましたが、一流への階段を着実に歩んでると確信する好演だと思う。

横浜ブルグ13
2017年9月14日観映 #270
映劇の芸

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