「夢窓疎石」という詩的な名に誘われて、横浜・馬車道の神奈川県立歴史博物館で「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」展(2012年9月1日~28日)を観る。
★夢窓疎石(むそうそせき=1275年―1351年)
鎌倉末から南北朝、室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧。世界遺産の西芳寺(苔寺)や天龍寺、鎌倉の瑞泉寺の庭園設計で知られる。後醍醐天皇から高僧に与えられる国師を賜り、夢窓国師とも呼ばれる。
「夢窓国師」を逆に見ると「国師夢窓」⇒「国士無双」となる。
国師と麻雀と一緒にしたら、夢窓さんに失礼にあたる?ところが、国士無双の本来の意味は「国士のなかで並ぶものない人物。天下第一の人物」とデジタル大辞泉にはある。
よって、失礼ではない。
夢窓疎石は「七朝帝師」とも称され、生涯に7度も歴代天皇から賜与された大人物。まさに「国士無双」なのだ。
こじつけっぽい?――なんて影の声が聞えそうですが、そ~なんです(笑)。
夢窓疎石って名に詩的な響きを感じる。
夢窓という言葉が美しい。
疎は「間がすいている。まばらのこと」の意⇒「天網恢恢『疎』にして漏らさず」。
石は石ころ、劣ったもののたとえ⇒夏目漱石、新井白石。
本展では、鎌倉の禅宗文化に影響を与えた夢窓疎石ゆかりの建長寺、浄智寺、円覚寺などに伝わる頂相(ちんそう=禅宗の祖師像)や文書を約50点展示している。
2012年9月27日観覧
美博の館#39※ランキング参加中。クリックにご協力ください。
人気ブログランキング
※こちらもクリックお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿