三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~」
(メディアワークス文庫)を読む。北鎌倉の古本屋の美貌の店主・栞子さんが、古書にまつわる謎を解くシリーズ第3弾。
古書市場から消えた絶版文庫「たんぽぽ娘」の行方、坂口しのぶが子供ころ読んでいた絵本の正体、遺産相続がからんだ宮澤賢治の初版本「春と修羅」――以上3つの古書の謎に迫る。家族に行く先を告げず失踪した栞子の母・智恵子の影がだんだんと見えてくる。
目次
プロローグ:「王さまのみみはロバのみみ」(ポプラ社)・Ⅰ
第一話:ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」(集英社文庫)
第二話:「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
第三話:宮澤賢治「春と修羅」(関根書店)
エピローグ:「王さまのみみはロバのみみ」(ポプラ社)・Ⅱ
× × ×
篠川栞子さんと五浦大輔の仲はシリーズを追うごとに深まっています。北鎌倉の「ビブリア古書堂」はもちろん小説上の架空の古本屋さんですが、神奈川県出身者としては身近に感じます。
大輔の通った高校はどうやら大船高校、栞子さんは中高一貫のミッション系女子校「聖桜女学園」の出身と文中では書かれていますが、これは清泉女学院のことでは……。
小説と実在を重ねて合わせて(勝手に)読むのも一興です。
2012年8月26日読了
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