2012年6月16日土曜日

今野敏「ST警視庁科学特捜班 毒物殺人」

テトロドトキシンによる二つの変死体
 今野敏の「ST警視庁科学特報班 毒物殺人」(講談社文庫)を読む。ST警視庁科学特捜班シリーズの第2弾。



東京・新宿の代々木公園で若い男の変死体が見つかった。そして世田谷公園でも変死体が……。解剖の結果、二つのは死因はいずれもテトロドトキシン(フグ毒)によるものだった。
 一方、キャリアの警部・百合根友久率いるST科学特捜班は、財政逼迫の折、経費削減案として班の廃止が検討され出した。ST存続のためには、手柄が欲しい百合根であった。
 二つの事件を追う科学特捜班に、かすかな手掛かりとして人気女子アナ八神秋子の存在が浮かび上がった。

×  ×  ×

河豚(ふぐ)は大阪で「てっぽう」っていいますな。
「鉄砲」は「当ると死ぬ」という、いかにも大阪人らしい洒落っ気からの別称。
「てっちり」は鍋で、「てっさ」は刺身。

大学生のとき、大阪で初めて「てっちり」をいただきました。
通天閣界隈で。
真夏のことで、「てっさ」はなかったのだろうね。
46年前のことです。
美味かった、という記憶は鮮やかに残っています。

河豚は食いたし命は惜しし――。
ふぐは肝臓や卵巣に「テトロドトキシン」という毒を持っていることは周知の事実です。
12mgで致死量となり、経口摂取では青酸カリの約850倍の猛毒だそうな。
2012610日読了

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