大沼紀子の「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」(ポプラ文庫)を読む。
「ブランジェリークレバヤシ」は、都会の片隅で真夜中だけ営業するパン屋さん。眼鏡をかけた優しそうなオーナー暮林陽介と、若く腕のいいパン職人の柳弘基の二人で切り盛りしている。そろってイケメンである。
そこに、「カッコウの托卵」のようにいろいろな家庭にあずけられ、あげくに母が失踪してしまった女子高校生の篠崎希実が訪ねてきた。 希実は暮林の妻・美和子の腹違いの妹と名乗った――。
目次
・Open・Fraisage―材料を混ぜ合わせる―
・Pétrissage & Pointage―生地捏ね&第一発酵
・Division & Détente―分別とベンチタイム ・Faconnage & Apprét―成形&二次発酵
・Coupe―クープ
・Cuisson avec buée―焼成
店が開くのは午後23時、閉店は午前29時。深夜営業の風変わりなパン屋にはいわくつきの面々が集まる。パン屋の居候の希実、オーナー暮林、職人の弘基が、ワケあり客と織りなす人情ドラマが展開する。
希実も暮林も弘基もワケあり人です。
*托卵(たくらん)
自分では巣をつくらず、ほかの鳥の巣に卵を産み、子育ての世話をその巣の親鳥に任せてしまう鳥の習性。種間托卵で知られるのはカッコウなどのカッコウ科の鳥類。 最近読書が捗らないので、軽く読める本と思い本屋で見つけ、読みだしたが、相変わらず苦戦した。
2012年はこれで読了3冊と遅読。続編「真夜中のパン屋さん午前1時の恋泥棒」が刊行されたそうな。
2012年2月28日読了
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