OH,please stay by me,Diana.
「ダイアナ」はポール・アンカの日本語カバー曲だった。
日本語に英語が頻繁に混じる歌詞が新鮮に耳に残る。年上の女性(ひと)を激しく恋する歌だった。作詞・作曲はポール・アンカ、訳詞は渡舟人。
♪君は僕より年上と まわりの人はいうけれど
なんってたって構わない 僕は君に首たっけ
「ダイアナ」を代表曲にしていたロカビリー歌手の山下敬二郎(やました・けいじろう)さんが2011年1月5日亡くなった。71歳だった。※以下敬称略
あの光景は凄まじかった。七色テープがステージ舞っていた。熱狂的なハイティーン少女がステージにかけ上がろうとしていた。山下敬二郎、平尾昌晃、ミッキー・カーチスのロカビリー3人男がギターをかきならし、身体をよじりながら歌っていた。
1958年(昭和33年)2月8日。有楽町の日本劇場(日劇)で「第1回ウエスタンカーニバル」が開かれた。初日だけで9500人、1週間で4万5000人を動員した。東京ドームや日本武道館がなかった当時、異例の観客動員だった。ちなみに昭和33年は、長嶋茂雄が巨人軍に入団した年。
日劇の舞台からは小坂一也、水原弘、坂本九、飯田久彦らの人気歌手が巣立って行った。
× × ×
山下敬二郎の父親は柳家金語楼である。エノケン、ロッパと並ぶ喜劇王だった。落語家であったが、残念ながら噺を聴いたことはない。知っているのは、テレビ草創期のドラマ「おトラさん」やNHKの「ジェスチャークイズ」である。
金語楼の「おトラさん」はいつも割烹着を着ている女中さんで、平凡な日常生活に起きる笑いを題材としたドラマだった。日活に入る前の和泉雅子が出演していた。若水ヤエ子や谷村昌彦や平凡太郎も出ていたと記憶している。
そういえば金語楼は「ち、ち、血を増すマスチゲン」なんてクスリのCMソングも歌っていたっけ。
× × ×
訃報に接し山下敬二郎の「ダイアナ」をYouTubeで聴いてみた。懐かしい。軽快なリズムに乗った、少しハナにかかった歌声があった。
※「草野球音備忘録」はランキング参加中です。投票(クリック)にご協力ください。
※こちらも、よろしければクリックしてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿