2010年7月27日火曜日

誉田哲也「ジウⅠ」

女警察官の門倉美咲と伊崎基子が主人公 
 主人公は女警察官のふたり。いつでも泣ける女の演技力と優しさを持ち、説得交渉力を生かす門倉美咲。己だけを信じ筋トレに励み、強襲現場では男まさリの活躍をする武闘派の伊崎基子。ともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係SITに所属している。

 都内の住宅地で人質籠城事件が発生した。所轄署や機動隊とともにSITが出動する。食事の差し入れ役で潜入、説得を試みるはずの美咲だが、人質をかばい肩から胸にかけて負傷する。犯人を取り抑えたのは基子だった。この一件で、美咲は所轄の碑文谷署に飛ばされ、基子は警備部第一課特殊強襲部隊SATに抜擢された。
 取り調べが進むなか、籠城犯の岡村和紀は、未解決の児童誘拐事件の関与していることが判明する。彼が所持していた1万円札の番号は、碑文谷管内で起った誘拐事件の身代金のそれと一致した。新たな事件の闇が広がった――。

 誉田哲也の「ジウⅠ 警視庁特殊犯捜査係SIT」(中公文庫)を読む。「ジウ」は3巻完結の作品。

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 スピーディなストリー展開。ハードボイルド、サスペンス、ラブロマンス、バイオレンスと味付けは盛りだくさんだが、とりわけバイオレンスはお~ッとここまで書くか、との思いがするほどハードな場面がある。怖いもの嫌いの草球は苦手だな、こういうの。
 姫川玲子シリーズの「ストロベリーナイト」や「ソウルケイジ」しかり。誉田哲也はなぜ女性を主人公にする作品が多いのだろうか。
2010年7月26日読了ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

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