2009年3月28日土曜日

浅野内匠頭の辞世の句

元禄14年3月14日
 風さそふ 花よりもなほ 我はまた
  春の名残を いかにとやせん

 政府が打ち出した景気対策である地方の高速道路の「土日祝日1000円均一」が2009年3月28日から始まった。自動料金収受システム(ETC)搭載の車限定の割引だが、さぞやお花見に出かけた家庭も多いのでは、と推測する。

 ちらほら咲いた花便りを聞きながら、浅野内匠頭の辞世の句を思い出した。元禄14年3月14日、江戸城松の廊下で浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央(よしひさ)を斬りつけ、その日のうちに切腹となった。赤穂事件である。芝居でいう「刃傷 松の廊下」。ちなみに翌元禄15年12月14日、大石内蔵助良雄以下赤穂藩47士が本所松坂町の吉良邸に討ち入り、吉良の首をはねた。
 元禄14年3月14日は、西暦でいえば1701年4月21日だそうだ。

 それにしても300年前の江戸は寒かった。4月下旬にまだ名残の桜が咲いていた。地球温暖化をしみじみと確信するのである。

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